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当たり前すぎて知らない!雲から雨が降るしくみとは?

Text:岩槻秀明

「冷たい雨」が降るしくみ

このメカニズムの典型例は乱層雲から降る雨で、日本付近では通年見られます。「冷たい雨」を降らせる雲の上部には、氷晶と過冷却水滴(0℃以下でも凍結せず水滴のまま存在)が混在しています。氷晶は水蒸気などを取り込みながら成長し雪の結晶になります。さらにいくつかの雪の結晶がくっつきあい、雪片となり落下します。

この雪片が融けずにそのまま落下すれば雪に、落下中に融けて水滴として降ってくれば雨になります。

「あたたかい雨」が降るしくみ

積雲の雄大雲に伴うシャワーのような雨が、このメカニズムで降る雨の代表例です。夏の積雲や、熱帯地方にできる積雲は、大小さまざまな水滴から成り立っています。

この中で比較的大きくて落下速度の速い水滴は、落下速度の遅い小さな水滴を次々と取り込みながら落下します。水滴はこれによりどんどん大きくなっていきます。そして大きな雨粒となり、地表に到達します。これが「あたたかい雨」のメカニズムです。

出典:『雲の図鑑』著/岩槻秀明

【書誌情報】
『雲の図鑑』
岩槻秀明 著

公開日:2021.11.03