眠れなくなるほど面白い 図解 歎異抄

「善人なおもって往生を遂ぐ。いわんや悪人をや」――親鸞の死後に弟子の唯円が師の言葉をまとめた「歎異抄」。
仏教書の中でも、現代に必要とされる「安心」と「他力本願」の奥義がわりやすく、生きる力や癒やしにつながると根強い人気があります。700年以上前に親鸞が説いた、この今を生き抜くための名言には、「生きることはどういうことなのか」「信じた道をつき進めるか」「悪人こそが救われる」などという内容の言葉が書き起こされていますが、それは逆説的な意味合いを込めた、「明日を生きる力がわいてくる珠玉の名言」なのです。
日常生活に大いに役立つ歎異抄の世界。語り継がれる親鸞聖人の言葉は、現代社会に大きな影響を与えているといってもいいでしょう。
本書は歎異抄の世界をひもとき、親鸞聖人の考え方をどのように応用すれば、厳しい現代社会を生き抜くことができるかを、図やイラストをふんだんに使い、わかりやすく解説した一冊です。

「念仏に学問は不要」南無阿弥陀仏に込められた阿弥陀仏の想いとは?【眠れなくなるほど面白い 図解 歎異抄】

念仏を唱えるには学問は必要ない 「学問や知識がない者は救われない」という親鸞の教えと異なった考え方をする弟子たちがいました。 親鸞の考えは「すべての人々が阿弥陀仏の救いにあずかれる」というものですから、この考え方は親鸞の […]

「南無阿弥陀仏」を唱えるだけで救われる?「誓願の不思議」と「名号の不思議」とは【眠れなくなるほど面白い 図解 歎異抄】

阿弥陀仏を信じることと念仏と唱えること 阿弥陀仏は「南無阿弥陀仏」という言葉を唱えれば、私たちを救うことを約束しています。すると「阿弥陀如来の約束を信じるのか」もしくは「南無阿弥陀仏の持つ言葉の力を信じるのか」と考える人 […]

なぜ教えは誤解されたのか? 歎異抄中序から読み解く唯円の嘆きとは【眠れなくなるほど面白い 図解 歎異抄】

歎異抄は親鸞の教えを正しく学ぶための書 歎異抄の第一条から第十条までは、親鸞聖人の言葉を弟子の唯円がまとめたものです。「中序」は、続く第十一条から第十八条までの序文にあたります。 親鸞聖人がまだ存命のころ、同じ志を持って […]

考えるな、ただ唱えよ──親鸞が説く「念仏無義」の深意【眠れなくなるほど面白い 図解 歎異抄】

念仏を唱える理由など考えないことが大切 第十条は「念仏には無義をもつて義とす。不可称不可説不可思議のゆゑにと仰せ候そうらひき」という短い文言でまとめられています。 「無義」とは「理由がない」という意味があります。「義とす […]

煩悩まみれでいい!? だからこそ救われる親鸞の教えとは【眠れなくなるほど面白い 図解 歎異抄】

心から喜べないからこそ往生できる 第九条では冒頭で、「念仏を唱えても躍り上がるような気持ちにならないのはどうしてでしょうか、一日も早く極楽浄土に行きたいという気持ちにならないのはどうしてでしょうか」という弟子の唯円の疑問 […]

“努力しない救い”? 念仏が“修行”でも“善行”でもない理由【眠れなくなるほど面白い 図解 歎異抄】

念仏を唱えることで自力から脱する 第八条では念仏とはどういうものか、ということについて説明しています。 冒頭に「念仏は行者のために、非行・非善なり。」と記されています。 念仏は座禅や写経、読経など「仏教の修行」ではありま […]

念仏さえあれば、恐れるものなし―― 親鸞が説いた“最強の安心法”【眠れなくなるほど面白い 図解 歎異抄】

念仏を唱えればどんな困難や恐怖も乗り越えられる 第七条では「念仏者は無碍(むげ)の一道(いちどう)なり」という言葉が記されています。 「念仏を唱える人は何が起ころうが大丈夫」という意味を持つ言葉です。 親鸞の生きた時代の […]

「弟子は一人もいない」親鸞が遺した、感謝と平等の教えとは【眠れなくなるほど面白い 図解 歎異抄】

親鸞には本当に一人も弟子がいなかったのか 第六条では「親鸞には一人も弟子がいない」と宣言しています。それには理由があります。 「念仏を唱える人はすべて極楽浄土へ行ける、幸せになれる」というのが親鸞の考え方ですから、念仏を […]

親鸞が一度も両親のために念仏を唱えなかった理由とは!?【眠れなくなるほど面白い 図解 歎異抄】

親鸞が一度も両親のために念仏を唱えなかった理由 第五条で親鸞は、亡くなった両親のために一度も念仏を唱えたことがないと記されています。当時は亡くなった人に対しては、当たり前のように念仏を唱えていました。 今の世でも多くの人 […]

人の善は限界がある――親鸞が説いた「本当の慈悲」とは【眠れなくなるほど面白い 図解 歎異抄】

自力(聖道)と他力(浄土)の大きな違い 四条には「慈悲(苦しみを取り除く)」について、聖道門(一般的な考え方)と浄土門(浄土真宗の考え方)の違いについて書かれています。「聖道門の慈悲」とは、修行によって悟りを開き、すべて […]

歎異抄では悪人だからこそ往生できるのは何故か【眠れなくなるほど面白い 図解 歎異抄】

悪人だからこそ往生できるのは何故か 第三条の冒頭で「善人なほもつて往生をとぐ、いはんや悪人をや」と書かれています。「善人でさえ浄土に往生することができるのだから、悪人が往生できないわけがない」と言っています。なぜ悪人が救 […]

「だまされて地獄でもいい」親鸞がそこまで信じた教えとは?【眠れなくなるほど面白い 図解 歎異抄】

阿弥陀仏の本願をひたすら信じる心について 第二条では、「極楽浄土に往生する道」について、その教えを請うために、常ひたちの陸国(茨城県)から京都まで訪ねてきた信者に対し、親鸞が話したことが書かれています。 親鸞は信者に向か […]
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