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ヨコハマ海洋市民大学2024年度 講座第10回「海辺の文化祭 直前作戦会議」を開催しました!

海と日本プロジェクト広報事務局
ヨコハマ海洋市民大学実行委員会は、令和7年3月6日(木)に横浜の海が抱える社会課題の解決に挑戦する市民を養成する、ヨコハマ海洋市民大学2024年度第10回講座「海辺の文化祭 直前作戦会議」を開催いたしました。このイベントは、次世代へ豊かで美しい海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環です。



イベント概要
・ヨコハマ海洋市民大学実行委員会は「横浜の海が抱える社会課題を自ら考え、解決できる市民(海族・うみぞく)」を育成するヨコハマ海洋市民大学2024年度講座の第10回目を開催した(年10回開催)。
・開催日時:令和7年3月6日(木)19:30~
・開催場所:象の鼻テラス(横浜市中区)
・参加人数:21名(会場受講生13、ゲスト・スタッフ2、実行委員6)
・共  催:日本財団「海と日本プロジェクト」
・後  援:横浜市・海洋都市横浜うみ協議会
直前作戦会議の意義
第10回目(最終回)となる今回の講座は2025年3月20日(木)に同会場で開催する「海辺の文化祭@象の鼻テラス」の参加者(出展者・運営協力者・実行委員)による「直前作戦会議」です。
海辺の文化祭をなぜ実施するのか?そんな話から会議は始まりました。2014年、実行委員会がこの活動を始めたのは横浜で暮らすひと、働くひとにもっと横浜の海に興味を持ってもらいたいという強い想いを抱いたことが理由の一つでした。

横浜市は当時「海洋都市横浜」や「インナーハーバー構想」といった横浜の将来を描くビジョンを示していました。そしてそれは横浜に住む、または働くひとに届いているだろうか?受け取った私たちはどのような行動を取ればよいのだろうか、と実行委員の中で何度も議論をしました。
その議論を経て横浜で暮らすひと、働くひとにもっと海への興味をもってもらいたい。そしてそこに隠れている社会課題をそれぞれの視点で見つけて欲しい。さらにはその課題を解決するために自らが行動するひとになってほしいと言う想いを実現できるような講座をやろうと実行委員会で決めたのでした。

講座スライドより(左:ヨコハマ海洋市民大学のキーワード、右:海族(うみぞく)とは)

それから10年が経ち、たくさんの受講生や卒業生はどうしているだろうか?また今年度学んで来た受講生はこれから自分自身の活動をどう考えているだろうか。そんな沢山のひと達を集めてお互いの想いや活動を共有する場を楽しく作りたいと言う想いから文化祭を開催することにしました。
文化祭の準備は参加申し込みから当日まで書類やネットでのやり取りで済んでしまうこともたくさんあります。それでも敢えて直前作戦会議としてリアルに開催したのは、やはりそれぞれ主催者側の出展者・参加者としての想いがとても重要だからだと考えたからです。
参加者自己紹介
講座は自己紹介へと進みます。ここでは出席者の文化祭での役割やコンテンツを紹介してもらいます。
「10年前からときどき参加していて面白いと思った講座に参加したり、シェアをしながら関わってきた。今回は映え写真スポットを担当する。」
「今年度から参加している。こんな面白い活動してるの知らなかった。今回はチラシ配布などの広報活動を中心に参加している。」
「今年度から参加。プロの船員が帆船で使っているロープワークを皆さんに知ってもらうために文化祭へ参加した。ベテラン船員の話にも耳を傾けてほしい。」
「もう何年も前から参加している。当日のお手伝いをしようと思っている。楽しみにしている。」
「横浜が横に長い砂州だったということを実際に振り返りつつ陸から海をみる、そんな発表をしたいと思っている。」
「卒業生として『さかな愛でリスト』の活動をしてきた。現在は海運にかかわる仕事をしている。今回は海にまつわる書籍販売を考えている。」
「初めて参加してからは数年になる。海に関するイラストやカレンダー販売をしようと思っている。」
「難しいことは考えてない。海が楽しいということを伝えたいので写真コーナーでの被り物を制作をしている。」
「短大で幼児教育を学ぶ将来の先生に美術教育をしたり、障がい者施設で美術の指導をしている。今回は海で拾った石に絵をかいて遊んでもらおうと思っている。石ころは紙と異なり簡単に捨てられないという傾向がある。」など、それぞれの多様な自己紹介が続きました。
「去年から参加している。普段は春日部の高校で生物を教えている。生物部の成果発表を担当する。」
海への想いや社会課題の共有と課題解決に向けた自身の行動
参加者それぞれの自己紹介が終わると司会から「ヨコハマ海洋市民大学は海への課題をそれぞれが見つけ、それに向けて行動できる『海族・うみぞく』をひとりでも増やしたいと思って講座を10年間継続開催してきました。皆さんそれぞれが考える『海に関する課題』はどんなものですか?またどのように活動されていますか?」「今回の文化祭ではどのように表現されるのでしょうか?」と問いかけがありました。

「課題とは『あるべき姿』と『現在の姿』の差だとよく言われますが、皆さんの考えや想いはどんなものですか?」とマイクを会場にむけると「そんな突然に、無茶ぶり?!」と言う表情を浮かべながら卒業生たちはマイクを手にして話を始めます。

「やはり海について知られていないと感じている。様々な団体の活動をみているとアプローチが全方位に向いているとはいいがたいものもあり、ここの活動は全方位に向いていて面白いのでそれを応援する(広報する)ことが自分の活動とだと思っている。」
「職業船員のなり手が少ないなどの問題も業界にはあるが、まずは知ってもらうことが大事だと考え、自分自身の業務でも同様の海に関することを知ってもらう講座を開催している。今回のワークショップは帆船のロープワークの魅力や歴史を伝えられるものにしたい。」
「近所に住んでいる。近隣住民にもっと港のことを知ってほしい、このエリアがもっと住民に開かれた場所になってほしいと思ってシンポジウムを準備してきた。」

「海を考えるようになったのは船に乗るようになってから。海の上から陸を見ることで分かることがある。前回講座のごみ問題も陸と海の両方からみるとまた違った視点を手にすることができる。そのためにはまずは楽しく海に関することに触れてもらうのが良いアプローチだと思って文化祭に参加している。」
「正直みなさんのような熱量の高い活動は出来てはいない。がヨコハマ海洋市民大学は自分のような関心を持ちつづけるという、これから関心を持つ人を増やすことにも貢献していると思う。その想いを確認しながら無関心のひとを関心のあるひとに変えるお手伝いをしたい。」
「自分自身の活動を!と言われると腰が引いてしまうひとも多いと思う。それが文化祭という表現だと敷居が下がり参加してくれるひとも増えると思っている。自分のように海に関心をもって楽しめるひとが増えるとうれしい。」

「横浜と言う地名が横に長い浜だったと言うことはなんとなく知っていても、実際にどこだったのかを知るひとは少ないと感じていた。まずはその場所を知ってほしい、そしてどのように発展してきたのかを見て、これからを考えるきっかけにできるとうれしい。」
「山は虫がいるので海が好き。磯の生物観察では虫のような生き物にも出会うがワクワク感がある。その楽しさをみんなに知ってほしい」
「学生時代からずっと海で遊んでいた。横浜に住むようになっても海に興味を持っているひとが少なかったり、遊ぶところがなかったりと淋しく感じている。もっと海が楽しいということを伝えたいと思い、今回お手伝いをさせてもらう。」
「子どもたちに海の絵を描いてくれというと一本線の水平線しか書かない子もいる。ほかにないの??と問いかけると船を書き加える。他には??と問いを進めると魚を書いたりする。しかし陸から海をみていて魚が見えることはない。これはその絵がその子自身の理解していること、イメージしていることを表現しているのだと思っている。その海へのイメージをもっと広げられるようなワークショップを開催したい。」

「普段から『教育は世界を救う』と思っている。高校生は受験戦争の真っ只中にいるが、いろんなことを知って欲しい、自分の足で体験できる場に出かけて身の回りのことに少しでも多く関心を持ってほしい。またこの会場横の海で釣れる魚やプランクトンなど少しでも学生と一緒に文化祭参加者には観察と関心を提供したい。」
「海に関する大学で仕事をしていたが船の先生と水産の先生が交わっていないことをよく感じた。それは海に関する産業全体でも同様のことが起きているし、社会全般でもお互いに交流していない、つながっていないことが問題だと思っている。そこを少しでも解決するためにつなぐ仕事を進めているし、このヨコハマ海洋市民大学でも実現したいと考えている。今回の文化祭では普段活動しているビッグバンドメンバーとして横浜にまつわる曲を演奏し、横浜のイメージが広がるようなアプローチをしてみたい。」

想いを語る参加者

権利関係の確認をすませて準備を進めます

司会からは「ここでは何か意見をまとめると言うつもりもなく、まずはそれぞれが自分の想いを口にすること、そのために普段から思考を深め、あらたな情報に触れていくことが必要だと思いこの共有の場を作った。また海への想いを共有する場所が日常生活の中で増えることを期待している。」と話がありました。
進捗の確認と報告
この後は個別に「ワークショップ」「マルシェ」「ステージ」「準備」それぞれの項目で確認作業を進めました。ここでは個別のセクションの情報と全体進行とのすり合わせも必要です。このあたりについてはパンフレット作りから気を付けて進めてきました。

 パンフレットデザインも実行委員の手作りです。

学びと遊びを織り交ぜて海への魅力を発信します。

今回の「直前企画会議」で参加者、出展者も想いが共有でき、さらに楽しい文化祭にしようと言う想いが強まったように筆者は感じました。
参加者の声 
・ほかの方の考えに触れられ、お互いがただの参加者ではなく想いを共有でき参加者同士の距離が縮んだ。
・まだまだ準備が進んでいないところを大人数で議論するのは楽しかった。
・大人の文化祭だけどダンスで小さな子たちに出会うのも楽しみ。

<団体概要>
団体名称:ヨコハマ海洋市民大学実行委員会
URL:https://yokohamakaiyouniv.wixsite.com/kaiyo/
活動内容 :横浜市民が横浜の海が抱える社会課題を自ら考え解決に向けて行動できる海族(うみぞく)になるための養成講座を年10回(コロナ禍以前は年20回)開催している。座学だけではなく実際に海や海を学べる野外講座も開催している。






日本財団「海と日本プロジェクト」
さまざまなかたちで日本人の暮らしを支え、時に心の安らぎやワクワク、ひらめきを与えてくれる海。そんな海で進行している環境の悪化などの現状を、子どもたちをはじめ全国の人が「自分ごと」としてとらえ、海を未来へ引き継ぐアクションの輪を広げていくため、オールジャパンで推進するプロジェクトです。
https://uminohi.jp/
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