全国49地区 夏の大会データベース
【兵庫】
報徳学園、明石商、神戸国際大附が3強に挙げられていたが、中堅私学勢が怒涛の追い上げ。東播磨、長田、武庫荘総合、須磨翔風など公立勢も手強く、勢力図がガラリと変わる匂いがプンプン。
《2021年 センバツ結果》神戸国際大附 2回戦/東播磨 1回戦
●甲子園での戦い&夏の展望
神港学園、神戸弘陵の巻き返しで春は大波乱に。勢力図は白紙に戻る…!
近年は報徳学園、明石商、神戸国際大附が抜けた存在だった兵庫県。2018年夏には小園海斗(現広島)擁する報徳学園がベスト8、2019年には明石商の中森俊介(現ロッテ)、来田涼斗(現オリックス)、水上桂(現楽天)らが奮闘し、春夏連続のベスト4入りを収めるなど、一時期の停滞感を打ち払った。
今春は福村順一監督率いる東播磨が甲子園初出場を果たし、十八番の足技・小技で1回戦で明豊(大分)と延長11回の死闘を繰り広げた。
しかし、他校も黙ってはいない。春の兵庫大会では神戸弘陵が明石商と東播磨をコールド撃破。2年生右腕の芝颯悟と田中大夢が好投を連発し、3位まで駆け上がれば、神港学園もエース・加藤大が本格化し、報徳学園、神戸弘陵、神戸国際大附を立て続けにロースコアで制して優勝。東洋大姫路や滝川二も力を付けており、優勝どころか4強予想も極めて難しい状況だ。投手陣の厚さでは神戸弘陵にチャンス到来か。
報徳学園はエース左腕の久野悠斗、神戸国際大附はセンバツでも好投した2年生左腕の楠本晴紀が強力。
その他、武庫荘総合の右腕・斉藤汰直も評判がいい。
過去10年兵庫 夏の甲子園/地方大会決勝戦績全国49地区夏の甲子園DATABASE【近畿編】
2018年夏は大阪桐蔭、2019年夏は履正社が甲子園を制し、「野球の本場」たる強さを発揮する大阪勢。近畿勢も天理、智辯学園、智辯和歌山、明石商などがコンスタントに上位に進出し、強固な布陣に。
全国級の名門を増やせるか大阪桐蔭、履正社に続け!
大阪桐蔭(大阪)の強さはもはや語るまでもないだろう。2010年以降だけでも春3度、夏3度の全国制覇。履正社(大阪)も春2度の準優勝の末、2019年夏には悲願の初優勝。大阪勢全体で見ても夏の選手権通算勝率.669と全国1位を誇っている。
しかし、近年の夏の甲子園は関東勢の活躍が目覚ましく、大阪勢以外の夏の優勝となると、2000年夏の智辯和歌山(和歌山)まで遡る。2014年春には龍谷大平安(京都)、2016年春には智辯学園(奈良)が紫紺の優勝旗を掴んでいるが、甲子園で強烈なインパクトを残した新興校といえば、明石商(兵庫)が挙げられる程度で、目新しさや新陳代謝に欠けるのも事実だ。
混戦の面白味もあるが、特に兵庫は戦力が分散。2015、2018年春はお膝元でありながら、甲子園に出場校を送り込めなかった。
大阪以外の近畿勢はドラ1級の大投手の出現が待たれていたが、今年は小園健太(市和歌山)が有力。京都、滋賀、奈良、兵庫からも「高卒ドラ1エース」が登場してほしい。
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2年ぶりの夏が戻って来た!自粛ムードにつつまれた日本列島に清々しい活気の旋風を巻き起こす球児たち!この夏の主役候補たちに大接近!春夏連覇を目指す東海大相模の門馬監督と石田隼都投手!ドラ1候補、大注目の小園健太投手(市立和歌山)、達孝太投手(天理)の直前の意気込み!甲子園を目指しユニークなチームづくりを仕上げてきた注目校もクローズアップ!高校野球ファンのあなたにぜひ手に取ってみて欲しい一冊です! !
公開日:2021.08.06