守備の原則⑤試合の時間帯によって守備の仕方を変える
前線からのプレッシングの使い方③
立ち上がりは設定なしでガンガン行く
相手の実力によってプレッシャーのライン設定をすることは説明しましたが、試合の立ち上がりの5分、10分は前からどんどんつかみにいくことをおすすめします。スタートから圧をかけることで相手を勢いに乗らせないことにもつながります。少し時間が経ち疲れてきたなと思ったり、開始から15分経ったらライン設定を通常運転に戻します。このときの設定は相手の技術レベルも含め、試合中に変更できるように準備しておきたいものです。状況に応じて調整できるようにしておきましょう。
試合開始5分までは設定を考えずに前から行く
自分が指導しているチームでは、試合開始直後はゲームの主導権を握るためにも前からガンガン行くことを決めている。
守備は選手にちゃんと基準を与えて理解できていれば誰でもできること!
相手の状況が分かったら設定通りに変える
時間も経ち相手の能力が分かりビルドアップのレベルも高いと踏んだら、通常のライン設定にし中を絞ってからプレスに行く。
全体でどうのように守るか。チームの決め事が大事!
【出典】『サッカー 局面を打開する デキる選手の動き方』 著:林陵平
【書誌情報】
『サッカー 局面を打開する デキる選手の動き方』
著:林陵平
日本がワールドカップなどに出場できるようになって以来、ドリブルやシュートといった個人技以外に、選手それぞれの「動き方」というのが注目されるようになってきました。「オフ・ザ・ボール」と言われる、ボールを持っていない時の動き方のことです。実際にボールを持っているプレイヤーは一人ですので、その他大勢のプレイヤーがどう動くのかが試合展開や勝敗を左右し、各監督の戦術につながる考え方の基盤となります。本書はポジションごとの動き方はもちろん、攻撃時・守備時・サイドアタック・フィニッシュなどの目的別の動き方、体の使い方、戦術を写真とイラストで解説し、QRコードから動画視聴もできます。現代の欧州サッカーに精通している著者を起用することで、強豪国などが実際に行っているサッカー戦略、ポジショニング、動き方を解説できます。
公開日:2024.08.23