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プロ注目の浅野翔吾擁し2大会連続21回目の甲子園決めた高松商に注目!香川地区の甲子園での戦い&夏の展望とは!?【がっつり!甲子園2021】

Text:橋本雅生

全国49地区 夏の大会データベース
【香川】

2017年に三本松がベスト8になって以来、夏の甲子園で苦しい戦いが続く香川勢。久しぶりの上位進出が熱望されているが、有力校不在で低調な印象は拭えず。まずは初戦突破を。


《2021年 センバツ結果》出場なし

●甲子園での戦い&夏の展望
本命不在の混戦のなかで英明&古豪・高松商と新鋭校の藤井が三つ巴!

古豪・高松商が2度目の全国制覇を成し遂げたのが1927年。以降94年も優勝から遠ざかるどころか、近年は上位進出もない低迷期が続く香川県。

夏の代表は毎年のように入れ替わり、今夏の大会も決め手のあるチームが存在しない混戦状態。いわば群雄割拠だが、そのなかで秋季香川大会と春季香川大会で結果を残した英明が一歩リードか。1年生からベンチ入りしていたエース・石河大空は、最速145キロの右腕。安定感にやや欠けるが、本来の投球ができれば上位進出の道が見えてくる。

対抗は春季四国大会に出場した新興勢力の藤井。飛び抜けた選手はいないが、全員野球でつなぎの打線がかみ合った時の攻撃力は高い。発展途上ながら勢いのある新チームが初の代表を狙う。

この2チームに続くのがU-15日本代表メンバーの浅野翔吾を擁する高松商。右の本格スラッガーとして成長した浅野は、一振りで試合を決める打棒が魅力で2大会連続出場のキーパーソンになるはず。さらに過去の代表校でもある丸亀城西、三本松、寒川ら県大会上位常連校が控える。どのチームも実力伯仲なだけに、今夏も混戦になりそうだ。

過去10年香川 夏の甲子園/地方大会決勝戦績

全国49地区夏の甲子園DATABASE【四国編】

誰もが知っているような名門や創部数年で全国区となった私学がひしめく四国。4県共に公立勢が存在感を示し続ける地区でもある。かつては「野球どころ」の代表校が夏の甲子園で躍動したが、近年は低調状態が続いている。

甲子園常連校は多いが遠ざかる夏の優勝…

 高校野球の歴史が始まって間もない昭和初頭は高松商(香川)、松山商(愛媛)、徳島商(徳島)、高知商(高知)のいわゆる「四国四商」、1970年代後半からは「やまびこ打線」で全国を熱狂させた池田(徳島)などが甲子園の舞台で躍動し、古くから野球王国や野球どころとして知られてきた四国。

平成に入ると明徳義塾(高知)、尽誠学園(香川)、済美(愛媛)の私学が台頭し、これまでに春夏合わせて甲子園で優勝26回、準優勝25回の成績を収めてきた。しかし、輝かしい歴史も今や昔……。現在でも公立校が主体の四国は、全国の私学に主役の座を奪われた格好となり、夏大会に限っての全国制覇は2002年の明徳義塾が最後。この10年では明徳義塾と済美の甲子園常連校がベスト4に3回入ったが勝ちきれない状況が続いている。

ただ、今年の高知勢は明徳義塾と高知が高いレベルでしのぎを削り、本命不在の大混戦の愛媛は、創部5年目の聖カタリナが急成長を遂げている。今夏の甲子園で野球王国復活の狼煙を上げることができるか

過去5年 四国 地方大会結果

『がっつり!甲子園2021』7月5日発売!

2年ぶりの夏が戻って来た!自粛ムードにつつまれた日本列島に清々しい活気の旋風を巻き起こす球児たち!この夏の主役候補たちに大接近!春夏連覇を目指す東海大相模の門馬監督と石田隼都投手!ドラ1候補、大注目の小園健太投手(市立和歌山)、達孝太投手(天理)の直前の意気込み!甲子園を目指しユニークなチームづくりを仕上げてきた注目校もクローズアップ!高校野球ファンのあなたにぜひ手に取ってみて欲しい一冊です! !