東京五輪 バレーボール女子 セルビア戦レポート
日本女子、負傷の古賀に代わり石井、林が奮闘も世界バレー女王にストレートで敗れる 石川真佑「とにかく粘りが大事」
バレーボール日本女子代表は27日、有明アリーナで第2戦を世界バレー王者セルビアと対戦し、0-3とストレートで敗れた。
日本のスターティングメンバーは以下の通り。
黒後愛、石川真佑、島村春世、石井優希、荒木絵里香、籾井あき、リベロ小幡真子
第1セット立ち上がりは負傷で欠場する古賀紗理那の代わりに入った石井真佑がスパイクで初得点を決めた。序盤は1点差2点差でリードするが、セルビアの主砲ボシュコビッチがスパイクにブロックにと活躍し、セルビアに逆転されて3点差をつけられる。日本のエース黒後愛がサービスエースで詰め寄るも、すぐにサイドアウトを取られ2点差に。また4点差に開いたところから島村春世のサーブからボシュコビッチのバックアタックをブロックして2点差に戻し、セルビアがタイムアウトをとった。タイム明けも島村春世がサーブで崩しセルビアがミスし、その後石川真佑がラリーの最後を決めきって同点に追いついた。リリーフサーバー林琴奈のサーブで崩して日本1点リードとしたがすぐに同点となる。サーブレシーブを崩されたあと石井優希が難しいトスを打ち切って23-22。しかしボシュコビッチに連続で決められて23-25で落とした。
第2セット立ち上がりにセルビアのサーブに崩されて連続失点を許す。3点差で推移しながら石川真佑や島村春世の移動攻撃などでついていく。しかしセルビアは主砲ボシュコビッチのほかにミドルのラシッチの攻撃が増え、リードを広げられて10-17。石川真佑が兄ゆずりの超インナークロスでなんとか食い下がる。籾井あきのリリーフサーバーに入った田代佳奈美でブレイクをとり、そのまま田代佳奈美がセットアップを続ける。日本にオーバーネットのミスが出て15-21のところで日本がタイムアウト。最後は2本続けて石井優希が被ブロックされて16-25で連取を許した。
第3セットは石井優希にかえて林琴奈をスタートから起用。立ち上がり3連続失点から林琴奈がうまく決めてサイドアウト。しかしこのセットもボシュコビッチに決められ、石川真佑に被ブロックとミスが出る。7-13となったところで日本はセッターを田代佳奈美に代える。石川真佑のバックアタックや荒木絵里香のサーブで崩してからの島村春世のブロードなどで3点差まで追い上げたところでセルビアがタイムアウト。ボシュコビッチがミスをして再度タイムアウトをとる。黒後の好サーブなどで1点差まで追い上げたが、ここでまたボシュコビッチとラシッチに攻撃とサービスエースを決められ、17-20となったところで日本がタイムアウト。田代佳奈美のサーブで崩して22-22と同点に。先に日本がセットポイントを握ったものの、最後は黒後愛が被ブロックで24-26とストレートで敗れた。
次の試合は29日19時40分から強豪ブラジルと対戦する。
写真提供:FIVB
情報提供『バレーボールマガジン』
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公開日:2021.07.28