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甲子園未出場も今では侍ジャパンの4番!鈴木誠也/広島カープ(二松學舍大附)【東京五輪を戦った侍ジャパンの高校時代】

Text:花田雪

東京五輪を戦った侍ジャパンの高校時代

●鈴木誠也/広島カープ(二松學舍大附)

侍ジャパンの4番として東京五輪でも打線の中心を担った鈴木誠也。

東京都荒川区出身で幼少期から地域にその名を轟かせた「天才少年」は、地元の名門・二松學舍大附へ進学する。高校では投手兼一塁手の「二刀流」として活躍し、1年秋からチームのエース。早い段階からその才能は高く評価され、プロからも注目を集めたが、高校時代は甲子園には届いていない。

もっとも甲子園に近づいたのは2年夏。エースとして東東京大会に臨んだが準決勝で関東第一に0対7の8回コールド負け。鈴木は先発するも5回に満塁本塁打を打たれ、この回途中でノックアウトされている。

3年夏は準々決勝で谷岡竜平(現巨人)を擁する成立学園と対戦し、ここでも先発するが2回途中3失点で降板。チームが逆転した8回に再びマウンドに上がるも4点を奪われて逆転を許し、試合も6対8で敗れている。


チームとしては悔しい結果に終わったものの、鈴木自身は投手としては最速148キロ、打者としては高校通算43本塁打と投打で圧倒的なパフォーマンスを披露。

特に広島の担当スカウトだった尾形佳紀はその才能に惚れこみ、ドラフト直前には鈴木誠也の「ハイライト映像」を自らの手で編集し、編成会議で猛プッシュ。「3位以下でも獲得できるのでは」という周囲の意見に対して「確実に獲るには2位指名が必要」と説得を重ね、2012年ドラフトで2位指名にこぎつけた。

尾形スカウトは当初、鈴木を「遊撃手」として獲得。高校時代もほとんど経験のないポジションだったが、抜群のバネと野球センス、そして強肩で「3年以内にレギュラー」を確信していたという。

最終的にはプロ入り後、遊撃手から外野に転向したものの、プロ4年目でレギュラー獲得と尾形スカウトの「ほぼ目論見通り」の成長を見せ、現在では広島、さらには侍ジャパンの4番に君臨。

甲子園という目標には届かなかったが、この夏五輪という大舞台で羽ばたいた。

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