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高校時代に投手に転向し明治大で才能開花させた!森下暢仁/広島カープ(大分商)【東京五輪を戦った侍ジャパンの高校時代】

Text:花田雪

東京五輪を戦った侍ジャパンの高校時代

●森下暢仁/広島カープ(大分商)

昨季、セ・リーグ新人王に輝き、今季も広島先発ローテの中心を担う森下暢仁。

高校時代は大分商で年からベンチ入りを果たし、学年上の笠谷俊介、同学年の川瀬晃(ともに現ソフトバンク︶とともに夏の甲子園に出場。ただし、当時は控えメンバーだったため甲子園のグラウンドに立つことはなかった。

高校時代の森下は当初、投手ではなく野手としての才能を高く評価されていた。メインポジションは遊撃手で、当時の練習メニューは打撃、守備がメイン。

それがある日、守備練習で見せた送球に可能性を感じた渡邊正雄監督の指示でブルペンに入ると、いきなり140キロを超えるストレートを投げることができた。

本格的に投手に転向した森下はここから急成長。140キロ超の切れ味鋭いストレートとスライダー、チェンジアップ、スローカーブを武器に、県内屈指の投手へと成長を遂げた。迎えた最後の夏、森下は県大会で快投を見せる。


9回完封、3回戦・大分高専戦は6回無失点、準々決勝・佐伯鶴城戦は2失点完投、準決勝・杵築戦は1失点完投と、ほぼすべての試合をひとりで投げ抜き、決勝に進出。

決勝の明豊戦でも9回を被安打6、1失点で完投したが、打線が無得点に抑え込まれ、2年ぶりの甲子園出場を逃している。

3年間で甲子園出場は1年夏の1回だけ。それも、試合には出場せずにベンチで過ごした1試合だったが、投手としての能力は高く評価されており、3年夏に行われたUー18W杯高校日本代表に選出され、銀メダルを獲得している。

高校卒業後は明治大に進学したが、本格的な投手転向が遅く、野手としての練習で下地を作った才能は大学でさらに花開く。六大学を代表する投手として大学日本代表にも選出。4年時には高校時代に出場がかなわなかった全国の舞台に立ち、大学選手権で日本一に輝いている。

そして同年ドラフト1位で広島に入団。その後の活躍は、前述のとおりだ。

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