ドラフト順位と選手成績が直結しないのはよくある話。期待の選手が伸び悩む一方、思わぬ掘り出し物が現れることも…そこでチームを牽引する主力選手たちの指名当時の評価をチェックしてみた。
春の故障で評価急落!?美味しすぎた一本釣りに
ドラフト会議で最も注目を集めるのは1巡目指名。競合必至で目玉を獲るかそれとも隠れた逸材を一本釣りするかという各球団の思惑が如実に表れるが、2015年のドラフト会議でDeNAが指名した今永昇太はどちらにも当てはまらない稀有な存在と言えるだろう。
高校時代は無名ながら、駒澤大学進学後にブレイク。3年時の秋季リーグではMVP、最優秀投手、ベストナインの3冠を獲得してチームを26季ぶりの優勝へと導いた。翌年のドラフト会議で競合間違いなしというのが当時の今永昇太に対する評だったが、4年時に肩を痛めて春全休。復帰した秋季リーグでは6試合を投げて0勝3敗と本来の調子とは程遠く、今永昇太本人もプロ志望届をなかなか提出しなかったことから指名を回避するチームが続出。結果的にそうした雰囲気の中で敢然と指名したDeNAのひとり勝ちとなったのは言うまでもないだろう。
ちなみに今でこそ知的な印象が強い今永昇太だが、ドラフト指名を受けた直後にラミレス監督の持ちギャグ「ゲッツ!」ポーズをキメるほどの明るいキャラだったことも追記しておきたい。
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公開日:2020.03.15