4-3-2-1のビルドアップ④WBに相手SBがマークに来たら裏のスペースが空く
相手のプレスの仕方によるビルドアップ方法③。
相手の最終ラインに穴を空ける
ウイングバック(WB)がサポートに入る説明をしましたが、このときに相手のサイドバック(SB)がWBに付いてきたとしたら、パスを出した瞬間にハマってしまいます。一気にピンチになりそうな場面ですが、相手の最終ラインが前に出てきたとなれば必ず後ろにスペースが生まれます。左図のように相手の左SBが出てきたら右裏のスペースが空きます。そこを狙えば逆にチャンスになるのです。これらの戦術が整理されていないと、ただ放り込むだけのサッカーになってしまいます。
【OK】相手の最終ラインを釣り出せれば裏を狙える
右WBがサポートポジションに入ったときに相手の左SBが食いついてきた。そうすると右サイドの裏のスペースが空くのでそこを狙えばいい。
【NG】ハマってしまったときに適当に蹴るのは避けたい
相手のプレスをかいくぐる術を持っていないと、ただクリアするだけになり相手の術中にハマってしまう。
これらの戦術を普段からチームとして実践できるようにしておくことが大事!
【出典】『サッカー 局面を打開する デキる選手の動き方』 著:林陵平
【書誌情報】
『サッカー 局面を打開する デキる選手の動き方』
著:林陵平
日本がワールドカップなどに出場できるようになって以来、ドリブルやシュートといった個人技以外に、選手それぞれの「動き方」というのが注目されるようになってきました。「オフ・ザ・ボール」と言われる、ボールを持っていない時の動き方のことです。実際にボールを持っているプレイヤーは一人ですので、その他大勢のプレイヤーがどう動くのかが試合展開や勝敗を左右し、各監督の戦術につながる考え方の基盤となります。本書はポジションごとの動き方はもちろん、攻撃時・守備時・サイドアタック・フィニッシュなどの目的別の動き方、体の使い方、戦術を写真とイラストで解説し、QRコードから動画視聴もできます。現代の欧州サッカーに精通している著者を起用することで、強豪国などが実際に行っているサッカー戦略、ポジショニング、動き方を解説できます。
公開日:2024.04.30