糖質ゼロ、低糖質……何が違うの?
健康志向の高まりから、「糖質ゼロ」をうたった商品がスーパーやコンビニエンスストアに並んでいます。これらの商品はありがたい存在ですが、「低糖質」の定義はないのです。さらに気を付けなければいけないのが、「糖質ゼロ」「低糖質」に似た表現の商品が多いことです。中でも紛らわしいのが「糖類ゼロ」「低糖類」という表示です。言葉は似ていますが、中身はまったく違います。「糖質」は炭水化物の一種で、体のエネルギー源になるものです。
一方の「糖類」は「糖質から三糖類以上の糖とその他を除いたもの」の総称で、血糖値を上げます。一方の「糖類ゼロ」は、食品100gあたりの糖類量が0.5g未満、「低糖類」は食品100gあたりの糖類量が5g以下という定義があります。糖類がゼロであっても糖質はゼロでないということ。消費者庁の栄養成分表示ガイドラインには低糖質についての規定がありません。「糖類」で商品に強調表示をする商品が相応にあります。それに惑わされないように気を付けましょう。
ただしドリンクの場合、「糖類ゼロ」であれば、主に使用されている糖アルコール(糖質)は基本的に血糖値を上げないため、実質的に糖質ゼロと考えて大丈夫です。
【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 炭水化物の話』
著:山田悟
【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 炭水化物の話』
著:山田 悟
昨今、健康法やダイエット法として“糖質制限”が浸透し定番となっていますが、一度やってみたものの挫折してしまう人も多く「一生続けるのは現実的じゃない…」「やっぱり主食を食べたい」という声も少なくありません。
本書では『炭水化物』をテーマに、ガマンせずに食べながら痩せる方法や生活習慣病の予防に役立つ知識を、糖尿病専門医でもある著者が図解でわかりやすく解説します。
すべてのカギは『血糖値』。血糖値と聞くと、糖尿病など生活習慣病の人だけが気にするべき数値のようなイメージがあるかもしれませんが、健康診断の数値にあらわれない『食後高血糖』は成人の2人に1人に起きているといわれており、誰もが他人事ではない数値です。
炭水化物を食べながらでも血糖値を上げない食事法を具体的に紹介し、「GI値の低い食品って太りにくいの?」「外食のときはどうすればいい?」「食べ過ぎてしまったら翌日は食事を抜くべき?」といったギモンにも医学的に回答。さらに「白米よりチャーハンのほうが太らない」「油はたくさん摂ってOK」「朝のフルーツはNG」など、今までの固定概念を覆す新常識も。
最先端の研究にもとづいた食事法で、炭水化物や糖質を「食べられない」ではなく「どう工夫して食べるか」がわかる、楽しく一生続けられるメソッドが満載の一冊です。
公開日:2024.04.30