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「打てるキャッチャー候補」として熱視線を浴びる高卒プロ1年目!千葉ロッテマリーンズ寺地隆成!!【ラブすぽ独占インタビュー】

Text:花田雪

期待のルーキーがイースタン・リーグで躍動!!

千葉ロッテマリーンズのドラフト5位ルーキー、寺地隆成。名門・明徳義塾からプロ入りした高卒1年目のキャッチャーが、二軍の舞台で躍動している。7月11日時点で60試合に出場し、イースタン・リーグ5位の打率280、1本塁打、24打点をマーク。待望の「打てるキャッチャー候補」として首脳陣、ファンからも熱視線を浴びる18歳に、プロでの手応え、今後の目標を直撃取材した。

ピッチャーとは年の差関係なく
コミュニケーションを取る

――高卒1年目のシーズンも開幕から3ヵ月が経過しました。プロの生活には慣れましたか?

寺地 まだ試合中の緊張感もありますし、これから少しずつ慣れていければ…という感じです。

――高校時代と違って、毎日のように試合があったり、野球に触れ合う時間も増えたと思います。

寺地 高校と違って勉強しなくていいので(笑)。ただ、僕はキャッチャーなので配給のこととか、高校時代とはまた違う「勉強」は毎日していかなきゃいけないと感じています。

――例えばサインの種類も含めて「憶えなければいけない」ことも多いのでは?

寺地 そうですね。サインはもちろんピッチャーの方のタイプや持ち味、バッターの特徴、試合の状況なども踏まえて(ピッチャーの球を)受けなければいけないので、難しさは感じています。

――プロではたくさんのピッチャーの力を引き出さなければいけない。

寺地 リードする上でもそこは常に意識しています。首を振られることも多いですけど、ピッチャーにも考えがあるし、自分の考えもある。そういうこともちゃんと理解していかなきゃいけないと思っています。

――ピッチャーとはしっかりコミュニケーションも取れている?

寺地 試合中には自分から声をかけにいくことあります。そういう時は先輩でも関係なく、しっかりと話をしようと心がけています。

――例えば中学、高校時代は年上と言っても2歳上までしかいない世界。プロに入ると更に年齢が離れたピッチャーとバッテリーを組むケースも増えてきますよね。

寺地 先輩方が優しいので、年の差はそこまで意識していないかもしれません。しっかりとコミュニケーションが取れていると思います。

――バッティングについても聞かせてください。高校1年目ながらしっかりと結果が出て手応えも感じているのでは?

寺地 まだまだです。調子の波もあるし、これからプロでやっていく上で、そういう部分を改善しなければ思うような数字は出ないだろうと感じています。

――課題を改善していく中でも「ここは通用するのでは?」と思えている部分はありますか?

寺地 バッティングではタイミングを一番意識しています。特にストレートにしっかりとタイミングを合わせていく。その部分はある程度対応できている気がします。

――プロが投げる速いボールにも順応できている?

寺地 少しずつですが、合うようになってきていると思います。

「全然打ち取れないじゃん……」
プロのバッターの技術に衝撃

――逆に、「プロの凄さ」を感じる部分は?

寺地 ピッチャーで言うと、ストレートの質やキレですね。高校時代は「甘く入ったら打たれる」という感覚があったのですが、プロのピッチャーは多少甘くても力で抑え込んでしまうような力があるなと感じます。逆にバッターはしっかりコースを突いてもファウルにされたり、前に飛ばされるイメージがあります。

――例えば具体的に「この人が凄かった」という選手はいますか?

寺地 ピッチャーだったらウチのチームで言えば高野(脩汰)さん、相手チームだったら西武の武内(夏暉)さんのボールが強烈でした。ストレートがメチャクチャ強くて、多少甘くてもファウルにしてしまう。バッターは自分が守っている時はいつも打たれている印象しかないので、「みなさん凄いな……」というイメージです。

――やはり、プロのバッターは凄い?

寺地 「全然打ち取れないじゃん」と思ってしまうこともあります(笑)。

――「意識している」や「負けたくない」と思う選手はいますか?

寺地 チームメイトだったら上田(希由翔)さん、相手チームだったら先ほども話した武内(夏暉)さんです。

――上田選手は学年こそ違いますがドラフト同期。やはり気になりますか?

寺地 実力は全く及びませんし、既に一軍でも活躍されているので凄いなと思いますけど、同じ左バッターですし、活躍されているのを見ると刺激にもなります。同時に、凄く尊敬している選手でもあります。

――西武の武内(夏暉)投手は?

寺地 武内さんは、高校代表の壮行試合で対戦して、ストレートだけで三振したんです。カウント2ボールと有利な状況から「来た!」と思って振ったらファウルにしかならなくて、最後もストレートで三振。それが凄く悔しかったので…いつか一軍の舞台で対戦して打ち崩したいと思っています。

――プロ1年目。毎日が緊張の連続だと思うのですが、オフの日はどうやってリフレッシュしていますか?

寺地 僕の場合は地元が近い(※東京都出身)ので、試合や練習がない日は実家に帰って両親と一緒にご飯を食べたり、甥っ子もいるので会いに行ってリフレッシュしています。

――それは、地元が近い選手ならではのリフレッシュ法かもしれませんね。

――最後に、ファンに向けて自己アピールをお願いします。

寺地 自分の長所はバッティングです。それを活かすためにもまずはキャッチャーとして守備を磨いて一軍の舞台に立てるよう頑張ります。

――ありがとうございました。

収録:2024年7月4日
インタビュー及び記事執筆:花田雪
協力:千葉ロッテマリーンズ