難しいかもしれないけれど続ける!
先ほど、自分を変えるための方法をご紹介しましたが、残念なことながら、多くの人の潜在意識は、すぐには変わった自分を受け入れてはくれません。なぜなら、自分を変えるということは、今までの自分を否定することになるので、抵抗したい気持ちが生まれるからです。しかし、それを乗り越えて、信念を変え、アイデンティティをいじってほしいのです。
すぐにはできないかもしれません。しかし、やろうと決めない限りは変わりません。生まれ変わると、決めるのです。難しいことではありません。基本は本章で紹介したように、なりたい自分のイメージを作って、それを言葉にし、お経のように寝る前に唱える、または唱えた録音を聞くだけです。
「パープレイする」「俺はできる、俺はうまい!」「エイジシュートする」、こんな言葉が耳に入ってくると潜在意識が、翌日からそこに向かって動き出します。なぜなら、人間には目標達成のための自動制御装置が備わっているからです。だから、明確な目標設定も不可欠なのです。目標を決めない限り到達しないし、それ以前に今自分がどこにいるかわからなければ、G P S も機能しないのです。
自分で変えると決めたら、絶対に変わるし、ゴルフは突然うまくなります。ゴルフには特別な才能はいらないのですから。ゴルフ科学研究所にもたまに顔を出してくれる男子プロと一緒にプレイすると、6 0 0 ヤード近いパー5 で、2 打でグリーンをオーバーしたりしているのを見かけることがあります。このプロのような飛距離を身につけることは、突然にはとても無理ですし、多くの人には永遠に不可能です。プロのように遠くまで飛ばせる人はその能力を活かせばいいと思いますが、そうではない人が飛ばす能力を手に入れようとはしないほうがよいと思います。パー5 は3 打でのせれば2 パットでパーが取れるし、1 パットで入ればバーディーなので、それで十分なんじゃないでしょうか?
皆さんは、これまでゴルフをする度にスコアをつけてきたことと思います。そして、そこに書かれた数字を見続けてきているので、だいたい自分はこれくらいのスコアで回る腕前なんだと思っていることでしょう。そして、そのスコアに満足できていない人は、おそらく「自分はへただ」というレッテルを貼ってしまっているのです。しかし、そういうレッテルは、外から貼られたものも含めて、すべて取れるということをぜひ覚えておいてください。
逆に、自分で「自分はうまい」「うまくなるはずだ!」「ゴルフなんて簡単だ」というレッテルをどんどん貼り付けていけば、必ずそうなります。アイデンティティと並んで、ゴルフの腕前を決める重要な要素が「信念」です。信念とは、「今の心を信じる」と書きます。つまり、信念とは今の心のことなのです。だから、今、本当にどう思っているかが自信につながるのです。ところが多くの人の場合、自信は過去の経験や実績をベースに形成されます。ゴルフの場合、ベストスコアやコンペなどでの優勝経験です。しかし、この経験や実績に基づいた自信は実はとてももろいのです。なぜなら、ベストスコアからかけ離れた大叩きが何回か続いてしまったり、コンペでボロ負けしてしまったりすれば、あっという間に崩壊してしまうからです。プロでもある年大活躍して、賞金ランキングの上位に名前を連ねても、その翌年突然スランプに陥り、それ以降浮上できなくなりシード権も失ってしまう選手がたくさんいます こういう選手の場合、勝てていること自体が自信の礎になっているため、勝てなくなると途端に自信がなくなり、ゴルフに変調をきたしてしまうのです。つまりは、「自分は優勝できるゴルファー」だという信念と、それを支えているアイデンティティに欠けているのです。
【書誌情報】
『信じればパープレイは必ずできる! 「思い」で叶えるゴルフ上達法』
著者:佐久間馨
「ゴルフを上手くなりたい」と考える人は、自分のスイングを直そうとします。それもひとつの方法ですが、スイングを直すだけではスコアアップは望めません。「練習不要」をうたい、「練習ぎらい」を書名にした著書もある本書の著者は、「パープレイは誰でもできる」と言います。その方法となるのは、プレイの発想方法とやり方を変えること。簡単にスコアがよくなる発想方法があるのです。この本では、その方法を数多く紹介しています。明日コースに出る人でも実践できることばかりで、ゴルフがより一層楽しくなるはずです。
公開日:2020.10.15
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