出世するには勝つのではなく2着がいい!?
12月13日は競馬ファンにとって、楽しみなレースが目白押しで息つく暇がないほどだ。
そのレースとは中山競馬場でダート短距離重賞「カペラステークス」、阪神競馬場では2歳女王を決める「阪神ジュベナイルフィリーズ」、そして海外の香港では「香港国際競走」のGⅠ3戦が控えている。
それぞれのレースの見どころは以下。
カペラステークスにはJBCスプリントで、JRA勢を撃破した「サブノジュニア」が参戦。GⅠ馬のため斤量が課され、JRAの競馬場でどのような走りをするのか?
阪神JFでは、「ヨカヨカ」「ルクシオン」による九州産駒初のGⅠ奪取、または「ソダシ」による白毛馬初のGⅠ奪取があるか?
香港国際競走では、香港カップ2連覇達成なるか「ウインブライト」。こちらも2連覇がかかる香港マイルに出走する「アドマイヤマーズ」。地元勢が強力な香港スプリントに挑戦する「ダノンスマッシュ」「タワーオブロンドン」は勝てるのか!?
非常に楽しみなレースが多くある日曜日だ。
その中で阪神JFについて、少しお話ししよう。
過去10年の勝ち馬を見てみると、2017年勝馬の「ラッキーライラック」が古馬になってエリザベス女王杯を2連覇するなど古馬になっても活躍した。
しかし、その他の勝ち馬は、古馬になって良い成績を収めているとは言い難い。なぜならラッキーライラック以外の馬で古馬になって勝利したのは、2012年勝ち馬「ローブティサージュ」が、2014年にキーランドCを勝った1勝のみとなっている。
しかし過去10年の2着馬に目を向けると、古馬でもGⅠ戦線で活躍した馬の名前が多く並ぶ。
2018年・クロノジェネシス、2016年・リスグラシュー、2014年・レッツゴードンキ・、2010年・ホエールキャプチャ。このことから、1着馬は現時点で最も完成度が高い馬を、2着馬には完成度はまだ足りないが、スケールのデカい走りをする馬を選択すると、難解な阪神JFの答えが見つかるのかもしれない。
果たして今年の阪神JF勝ち馬から、古馬になっても活躍する馬が誕生するのか!?
発走は、12月13日 阪神競馬場 11レース 15時40分予定。
公開日:2020.12.10