あそび17:カウントケンパ
こんな子におすすめ!
- 姿勢が保持できない
あそびかた
- 「パ」で両方の手足を広げて着地する
- 片足で3秒間バランスをとる
「ケンパ・ケンパ・ケンケンパ」とフープを配置します。ケン ( 片足で跳ぶ ) の際に、片足立ちを長めにしてもらい、大人がカウントします。「ケン・1・2・3・パ・ケン・1・2・3」というように、ケンのときに 3秒カウントして、子どもは 3秒間片足でバランスをとります。カウントは長くしたり短くしたりしましょう。
効果とねらい
● 片足立ちでバランスをとることを楽しむ
● 跳びながら体をぴたりと安定させることで、バランス感覚を養う
● 体の切り替え力を育む
注意点
● カウントの長さは子どもが成功しやすいように調整する
● 足をついても、バランスをとる楽しさを体験することが大切
あそぶときのアドバイス
カウントの長さは、2 秒・3 秒・5 秒など徐々に長くしていくと、子どもがちょっとがんばればできる体験を積み重ねていけるので、達成感がもてるでしょう。グラグラしても足をついても、バランスをとろうとする経験が大切です。ケンパの流れや、イメージがつかみにくい子どもには大人が見本を示してから、行ないましょう。フラミンゴをイメージさせる絵や写真を使うのもよいでしょう。
遊びをアレンジ
カウントトンパ
ケン( 片足立ち )の部分を、トン( 両足を閉じた状態)にします。カウントしている間は気をつけの姿勢で、しっかりと姿勢を保持しましょう。
自分でカウントケンパ
自分で「ケン・123・パ・ケン・123・パ 」と跳びながらカウントをします。
ジャンプでケンパ
ケンと片足立ちする場所に低めの巧技台を置き、そこにジャンプをしてケンのポーズをとります。ポーズの長さは子どもと相談して決めます。
ここからやってみよう!
グラグラ、ゆらゆらする感覚を楽しむことが目的なので、足がついてしまっても大丈夫です。ピタリと止まって、片足でバランスがとれたらかっこいいですね! 子どもの力に合わせて、跳び方を選択しながらバランスをとる体験をさせましょう。
【出典】『発達が気になる子の感覚統合遊び』著:藤原里美
【書誌情報】
『発達が気になる子の感覚統合遊び』
著:藤原里美
子どもの困った行動には意味があり、感覚統合の視点から理解すると、これらは感覚情報の処理がうまくいかない結果であることがわかります。感覚統合は「発達凸凹」の子どもたちの支援に重要で、「遊び」を通じて子どもの能力を引き出す方法が強調されています。「発達が気になる子の感覚統合遊び」では、理論編と実践的な遊び編で構成されており、100以上の遊びを紹介しています。遊びを通じて子どもの情動を安定させ、成長を促すことを目的としており、子どもの理解と支援を促し、幸せな未来を共に築くために読んでおきたいおすすめの一冊です。
公開日:2024.08.31