元メジャーリーガー監督に求められるものとは! ?
ロッテ・井口監督、ヤクルト・高津監督に続き、楽天・石井一久GMが監督に就任。メジャーの風が日本にも吹き込む!?
イチローを皮切りに次々と日本人メジャーリーガーが誕生した2000年代。そして時は過ぎ、2021年。メジャーを経験した名選手たちが指導者としてグラウンドに戻り、「新たな風」が吹き始めている。
メジャー流のブルペン術
メジャー経験のある投手が口を揃えるのが、出番の分かりやすさ、そして肩作りの短さだ。ロッテでは、元メジャーリーガーの吉井理人投手コーチが巧みなブルペン管理を見せている。
3連投なし、1週間の登板数も3試合までが原則。先発は100球を目途に6~7回を投げるのがデフォルトであり、与えられた使命だった。割り切った起用法で場当たり的な継投をせず、投手陣の疲労を軽減する。メジャー流の継投術は選手層をカバーする武器になった。
ヤクルト最多52登板の清水昇も3連投は一度もなし
昨季ヤクルトの指揮官に就任した高津臣吾監督もブルペンのやりくりはメジャー流。先発陣が崩壊しており、難しい面もあったが、チーム最多の52登板を果たした清水昇も3連投は一度もなし。
1年限りでの退団が決まったが、同じくメジャー経験者の斎藤隆氏が1軍投手コーチを務め、うまく捌いていた。戦力が整うまでは厳しい戦いになるだろうが、このブルペン策が投壊への処方箋になることを期待したい。
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公開日:2021.02.24