巨人若手打線がついに爆発
2月23日に巨人はヤクルトスワローズとの練習試合に若手主体の打線で臨んだ。
巨人若手打線といえば、17日の広島カープ戦、18日の中日ドラゴンズ戦、20日の日本ハムファイターズ戦と対外試合に挑むも、攻撃陣が奮わず、元木ヘッドコーチは「覇気が感じられない。(2軍との)入れ替えも考えようかなと思っている」とカミナリを落としていた。
元木ヘッドコーチのカミナリが効いたのか、この日の試合でついに巨人若手打線が爆発した。
初回、大城卓三のライト前タイムリーヒットで先制点を奪うと、1-1で迎えた2回には吉川尚輝がタイムリーヒットを放ち、その後に続き、松原聖弥が3ランホームランをかっ飛ばした。
5回にはドラフト5位ルーキー秋広優人のセンターオーバーのタイムリーツーベースなどで3点を追加した。
試合前のトスバッティンング中、原監督にボールをあげてもらいながら直接指導を受けた秋広優人は、二塁打2本と存在感を見せ、対外試合初打点もマークし、原監督の教えをすぐさま結果につなげた。
1番梶谷隆幸に待ったを掛ける一発放った松原聖弥
育成入団から這い上がり、昨シーズンは主にライトで86試合に出場し、スタメン奪取へ大きく前進した松原聖弥。
しかし、今シーズンからFA移籍でDeNAベイスターズから梶谷隆幸が加入し、『カジサカマル』打線構想が浮上し、レギュラーの確約がなくなってしまった。
そんな松原聖弥が、1番梶谷隆幸に待ったを掛けるべく、1点リードの2回1アウト2、3塁のチャンスの場面で、原樹理の初球、高め直球を豪快に振り抜き、ライトオーバーの特大弾を叩き込んだ。
片手でティー打撃を行うなど更なるパワーアップに励んでいた成果を特大ホームランという形で披露した松原聖弥は、「甘かったので思い切って打てた。最高の結果でよかった」。と満足げに振り返った。
松原聖弥の気合のこもった一発に、原監督はダイヤモンドを一周し、ベンチに戻った松原聖弥を満面の笑みで迎えた。
梶谷隆幸やテームズの加入で外野の競争が激化する中、「考え過ぎず、やるべきことをしっかり全うしてレギュラーを取りたい」と松原聖弥は静かに闘志を燃やした。
開幕スタメンを目指して松原聖弥が着実に結果を残しており、梶谷隆幸もおちおちしていられなさそうだ。
公開日:2021.02.24