朝のランニングは念入りなウォーミングアップが必要
早起きが苦にならない方は、早起きしてウォーキングやランニングをすると、いろいろなメリットがあります。まず、早起きして有酸素運動をすることで、適度に汗をかき全身の血流が促されます。すると、交感神経が活発になり、身体が活動モードに切り替わるため、爽やかな1日を始められます。
また、朝日を浴びると体内時計がリセットされ、「睡眠ホルモン」とも呼ばれる「メラトニン」の分泌が止まります。メラトニンはだいたい14〜16時間後に再び分泌が始まり、その作用で自然と眠気を感じるようになっているため、生活リズムが一定に保たれるのです。その他、ダイエットにも効果的です。
ただし、朝の運動にはふたつ注意点があります。ひとつは、睡眠中に身体から水分が失われているので、必ずコップ一杯の水を飲んでから運動を始めるということ。
もうひとつは、運動開始前は筋肉や関節が硬くなっているうえに、起きた直後は体温が低めなので、ウォーミングアップの時間を長めにとって、念入りに行なうということ。ケガや故障で後悔しないよう、必ず守ってください。
出典:『図解 中野ジェームズ修一のランニング教科書』
【書誌情報】
『図解 中野ジェームズ修一のランニング教科書』
著:中野ジェームズ修一
人気トレーナーによる最強の新しいランニングの入門書。多くのランナーが望み、目標とする「疲れないでラクに長く走れる」方法をはじめ、「健康のため、ダイエットのため」のランニング法など、目的別に効果的な走り方とポイントをわかりやすく図解で教える。ランニング未経験者でも気軽にはじめられるよう、シューズ選びから、正しいフォームやトレーニング法、距離を伸ばすための練習メニュー、ランニング前後のストレッチまで、ランナーが持つフィジカル面とメンタル面の悩み、疑問にすべて答える1冊。また、本書では目的別、体質別に、走るのにベストな時間帯などやその理由を解説し、最適な効果を得るための、とっておきの「タイミングランニング法」を教えます!!
公開日:2022.07.23