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メカニズムなど未解明な部分が多い謎多き雲「ジャンピング シーラス」の特徴とは?

Text:岩槻秀明

巻雲がぴょんと跳ね上がるジャンピングシーラス

対流圏と成層圏の境界には、対流圏界面と呼ばれる壁のようなものが存在します。もくもくと勢いよく盛り上がってきた積乱雲も、これを突破することはできません。雲頂が圏界面に到達すると、そこで頭打ちとなり、てっぺんは圏界面に沿うように平らになります。

この平らになった積乱雲のてっぺんから、雲がぴょんと跳ね上がる現象が知られています。これがジャンピングシーラス(jumping cirrus)です。

ジャンピングシーラスは氷の結晶からなり、オーバーシュート(P186)の近くで、約1~2kmほど跳ね上がります。雲は成層圏内に突入しており、対流圏から成層圏へと、水蒸気を運んでいるかもしれないと推測されています。しかし、ジャンピングシーラスの観測は難しく、メカニズムなど未解明な部分も多い謎多き存在です。今後の研究が待たれます。

出典:『雲の図鑑』著/岩槻秀明

【書誌情報】
『雲の図鑑』
岩槻秀明 著

公開日:2021.11.10