雲を高いところから見下ろした状態
山登りなどで標高を上げていくと雲の上に出て、足元に見事な雲海が広がって見えることがあります。
雲海はおもに層雲からなり、地形の低いところが雲で埋め尽くされ、遠くの山々が海に浮かぶ小島のように見えます。
雲海は、早朝が狙い目です。日か昇ると空気が動き始め、それまで静かだった雲海はダイナミックに波打ち、次第にばらけて消散していきます。一部が残って層積雲や積雲へと姿を変えることもあります。
同様に、平地が深い霧に包まれたとき、小高いところから見下ろすと、足元に霧の海が広がります。霧の海は幻想的で
すが、迫力は雲海が勝るでしょう。
出典:『雲の図鑑』著/岩槻秀明
【書誌情報】
『雲の図鑑』
岩槻秀明 著
季節ごとに見られる雲や、気象予報の役に立つ雲など、雲の外観から判別できる雲図鑑に加え光の作用によって見られるレアな雲や、雲ができる過程など科学的なメカニズムまで解説。ポケットに入れていつでも楽しめる雲図鑑なので自粛の際でも公園や河原で子供と遊ぶ時や、外に出られなくても楽しめる
公開日:2021.12.29