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吉田正尚&杉本裕太郎をここぞの場面まで起用し続けた中嶋聡監督の勝負勘【2022日本シリーズ勝敗を分けたポイントはどこ?】

Text:花田雪

2022日本シリーズ勝敗を分けたポイントはどこ?

今年の日本シリーズはオリックスが4勝2敗1分でヤクルトを下し、26年ぶりの日本一に輝いた。開幕3戦で2敗1分と追い込まれながら、そこから怒涛の4連勝。一体、シリーズの潮目はどこで変わったのか?全7試合を振り返りながら「勝敗を分けたポイント」を探ってみよう!

〝ここぞの場面〟での勝負勘

接戦を制した――。つまり、勝負所で結果を残したのが今シリーズのオリックス。その象徴と言えるのが、吉田正尚、杉本裕太郎の2人の主力打者だろう。

吉田に関しては事前の予想通り、シリーズで徹底マークを受けた。7試合で選んだ四球は8、さらに故意四球は3。打率は・174(23打数4安打)ながら出塁率は・435を記録した。打線の中で能力が突出していただけに、勝負を避けられるのは致し方ない部分もあったが、そのぶん調子をキープするのがむずかしかったのは間違いない。

ただ、シリーズで放った4本の安打のうち2本が第5戦で放った勝ち越し弾&サヨナラ2ランだった。負けられない一戦の「打ってほしい場面」で見事に結果を残したことが、数字以上のインパクトを与えたのは間違いない。吉田はシリーズ優秀選手に選出されているが、実質、第5戦の1試合の活躍で選ばれたと言っていい。

MVPの杉本も、シリーズでは打率・231(26打数6安打)と数字自体は低調だったが、2本の決勝打と第7戦で塩見のエラーを誘った打撃など、「ここぞ」の場面でしっかりと勝負強さを発揮し、チームを日本一へと導いた。

出典:『がっつり! プロ野球(33)』

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