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気になる包茎の種類と性器の洗い方【12歳までに知っておきたい男の子のためのおうちでできる性教育】

Text:高橋幸子

気になる包茎と、性器の洗い方

「ホウケイ」や「カセイ」など、言葉だけは聞いたことがある人もいるかもしれません。

性器の先(亀頭)が皮(包皮)でおおわれている状態を「包茎」といいます。包茎は「仮性包茎」「真性包茎」「カントン包茎」という3種類に大きく分けられ、思春期まではほとんどの人が包茎です。

多くの日本人は、欧米など外国の人々とは違う性器についての認識をもっています。日本で「仮性包茎」と呼ばれる状態は、出生時に割礼(宗教上の理由で、小さいときに包皮を切除すること)を行う地域や国では、「ナチュラル」の状態をイメージする人が多い傾向にあります。日本では常に亀頭がむけている状態を「普通」と思う人が多い傾向にあります。ですが、欧米の人々などは「割礼した性器」と認識する傾向にあります。

仮性包茎は、健康や性交の面でも何の問題もありませんので、心配する必要はありません。

包茎の種類

包茎の種類【12歳までに知っておきたい男の子のためのおうちでできる性教育】

性器の洗い方

性器の洗い方【12歳までに知っておきたい男の子のためのおうちでできる性教育】

また、包皮の中は汚れがたまりやすいので、お風呂では石けんなどを泡立ててやさしく洗い、清潔に保ちましょう。

大事なのは、「包皮をむけるところまでむいて洗う」ということ。真性包茎でも毎日むくことで、自然にむけるようになることもあります。そして、「洗い終わったら皮を戻す」。そのままにしてしまうと、包皮がペニスをしめつけるカントン包茎になるおそれがあります。

性器のにおいが気になったり、かゆい、痛いなどの気になる症状があるときは、自己判断せずに、病院に相談をしてみましょう。性器関係の場合は、泌尿器科がおすすめです。ちょっと気になる程度のときは、小児科などのかかりつけ医にまず聞いてみるというのもよいでしょう。

ONE POINT

気になる包茎と、性器の洗い方ONE POINT【12歳までに知っておきたい男の子のためのおうちでできる性教育】

【出典】『12歳までに知っておきたい男の子のためのおうちでできる性教育』著: 高橋幸子

【書籍情報】
『12歳までに知っておきたい男の子のためのおうちでできる性教育』
著:高橋幸子

男の子の「気になっているけれど、面と向かっては聞きづらいこと」パパママの「どうやって伝えたらいいかわからないこと」にこたえます!これから思春期を迎える男の子、思春期の入り口に立った男の子が知っておきたい「性の知識」をわかりやすく紹介。マンガ・イラスト図解・全編フリガナつきの読み物で、子どもひとりでも、家族でも読める1冊です。学校では教えてくれない、パパやママも伝え方がわからない、
・これから起こる体の変化と対応法
・家族や友達との距離感が変化し、心にも変化が訪れたときの対応法
・SNSや友達同士の噂に惑わされないための正しい「性の知識」の身につけ方
・体と心の変化に困ったとき、悩んだときの相談先の見つけ方
などを解説。
性教育は子どもを守るだけでなく、子どもの自己肯定感をも高めることができます。誰しも体や心に「境界線」をもっていることを学ぶので、自分も人も大切にできる・人と心地よい関係を築けるようになります。著者は、産婦人科医のサッコ先生こと高橋幸子先生。全国の小学校・中学校で性教育の講演を行ない、子どもたちの多くの質問に答え続けている高橋先生の、科学的にわかりやすく伝えるコツも満載です。

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