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24、人材輩出の藤原道長時代【日本史】

Text:鈴木 旭

長徳二年(九九六)七月、右大臣藤原道長は正二位左大臣に昇進。臣下最高位に就いたことで、摂関家、藤原一族の勢力争いは終わり、道長の一人天下となります。

 

そこで道長は娘彰子(しょうし)を入内(じゅだい)させ、一条天皇の中宮(ちゅうぐう)に立てるのに成功。思惑通り、外戚として力を振るうことになります。権力の頂点に立って、心満ちたる心境を謳い上げたと伝えられるのが次の歌です。「此の世をば 我世とぞ思ふ 望月の 欠けたることもなしと思へば」

 

ところが、意外にも道長は独裁者にありがちなワンマン振りはなく、多くの人材を見出し、育て上げる名人だった。『続本朝往生伝(ぞくほんちょうおうじょうでん)』に「時の人を得たるや、ここに盛んなりと為す」と記され、和泉式部(いずみしきぶ) 、安倍晴明、源信、源満仲など八十六名の名が見えます。他にも紫式部や小野道風などがおり、王朝文化の春爛漫たる様が見えてきます。

 

出典:『図解 眠れなくなるほど面白い 日本史』著:鈴木旭

【書誌情報】
『図解 眠れなくなるほど面白い 日本史』
著:鈴木 旭

予想をはるかに越え、驚くべきほど進歩的な生活だった縄文文化から、戦後を経た現代まで、日本史の流れと疑問点がスッキリわかる!--知りたい通史の流れと時代ごとのポイントが完全図解でわかりやすく、時代の変遷、事件、人物、背景がどんどん頭に入ってくる。最新の発見や新しい史論を取り入れた、歴史の学び直しにも、入門にも最適な1冊。

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