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26、奥州藤原氏の 黄金文化【日本史】

Text:鈴木 旭

後三年の役で勝ち残った藤原清衡(きよひら)は、陸奥国と出羽国、奥羽二カ国を統合する主権者となりました。早速、安倍時代、衣川(ころもがわ)関があった土地に大伽藍(だいがらん)を建立。仏教都市を建設します。内紛で荒れた地に仏の教えに導かれた独立王国を建設せんとしたのです。

 

いま、その大伽藍群を見ることはできませんが、唯一残る中尊寺金色堂(こんじきどう)は、上下四壁を金色に塗り、螺鈿(らでん)を散りばめた中檀を構え、阿弥陀三尊・二天・六地蔵を安置する豪華な造りであったことが、平泉文化が黄金文化であったことを偲ばせてくれます。

 

度重なる戦乱で無念の死を遂げた人々の霊を弔うだけでなく、「俘囚(ふしゅう)の国」とされてきた過去を払拭する意味もありました。磐城白河関から津軽外ヶ浜まで二十日余りの行程の中心に中尊寺を建て、一町毎に笠塔婆を立てたと言われています。

 

約百年に渡って、燦然(さんぜん)輝きました。

 

出典:『図解 眠れなくなるほど面白い 日本史』著:鈴木旭

【書誌情報】
『図解 眠れなくなるほど面白い 日本史』
著:鈴木 旭

予想をはるかに越え、驚くべきほど進歩的な生活だった縄文文化から、戦後を経た現代まで、日本史の流れと疑問点がスッキリわかる!--知りたい通史の流れと時代ごとのポイントが完全図解でわかりやすく、時代の変遷、事件、人物、背景がどんどん頭に入ってくる。最新の発見や新しい史論を取り入れた、歴史の学び直しにも、入門にも最適な1冊。

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