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28、源平を操る白河法皇【日本史】

Text:鈴木 旭

貴族が荘園に依存するようになって一世紀を過ぎると、荘園の本所領家になるのは貴族の家格(かかく)になってきました。地方の領主らも中央の貴族寺社に保護を求めながら、領主が弱体化すればさっさと乗り換えました。

 

そこで衆望を集めるニュースターとして浮上したのが、前九年・後三年の役以来、関東武士団を郎党として組織し、源氏の棟梁(とうりょう)となった源義家(よしいえ)でした。しかし、これを快く思わなかったのが白河上皇でした。

 

ただちに諸国百姓に対し義家に寄進するのを禁止する一方、義家には昇殿を許すというアメとムチの懐柔策を採用。さらに関東から伊勢、伊賀に転出し、勢力を蓄えつつあった伊勢平氏を利用するのです。

 

無名の平正盛(まさもり)を登用。官物横領などで罪に問われていた源義親(よしちか)(義家の子)を討ち取るよう、命じたのです。まさに一石二鳥。源平を操る上皇一流の政治が始まったのです。

出典:『図解 眠れなくなるほど面白い 日本史』著:鈴木旭

【書誌情報】
『図解 眠れなくなるほど面白い 日本史』
著:鈴木 旭

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