脚の動きがゼロだと技術は育ちません
飛距離が不足していることが、技術の向上を妨げている場合もあります。これはある程度の飛距離がないと技術の幅が生まれないということで、たとえばドライバーが130ヤードしか飛ばないようだと、まっすぐ打つことしかできないわけで、高い球、低い球、ましてや左右に曲げるなどという技術は使うことができません。
ですからスイングの出力を上げるということが必要なのですが、アマチュアは多くの場合、下半身をまったく使っていないために、出力が出ないというパターンに陥っているものです。
よく言われる「手打ち」ということですが、手でクラブを振り回しても出力を出すことはできません。
脚の運動力がない人に効果的なのが「連続素振り」で、クラブを振ったらフィニッシュから逆に運動してトップオブスイングに戻り再びクラブを振る、という動作を繰り返します。この連続素振りを行うと自然に脚を使うようになるのでぜひ試してみてください。
ただし、フィニッシュで止まってしまうと効果がなくなってしまいます。動作を止めず、一連の流れの中で何度も素振りを繰り返してください。そうしているうちに、重心の移動や、左への踏み込みおよび脚を使った左回転と言った下半身の動きを身に付けることができます。
キャリアが長く、それなりにゴルフができる人でも、脚の運動量がゼロだということは珍しくないので、連続素振りで下半身の動きを確認することは大事なんです。
【書誌情報】
『100を切れない7つの理由・10の上達法 劇的に上手くなるスイングの作り方』
著者:阿河徹
なかなか上手くならないアマチュアゴルファーのスイングには、致命的な欠陥がある。そこで本書では、アマチュアのスイングの悪いクセを7つを解説。さらに、著者が「スイングの設計図」と呼ぶ、正しいスイングの動きをイラストでわかりやすく紹介する。そして、その基本の動きが身につき、上達に役立つ10のスイング・ドリルも公開する。スイングに悩んでいる人をはじめ、これからスイングを学ぶ人、基本を再度見直したい人も活用できる一冊である。
公開日:2021.08.19