冷えたカラダが引き起こす問題
カラダが冷えると、女性にとって大切な、子宮や卵巣もうまく働くことができなくなっていきます。そもそも、女性の健康を司っている女性ホルモンは、脳の視床下部と下垂体によってコントロールされています。特に視床下部は、発汗、心臓の動悸や、血圧などの血管収縮、カラダの緊張・リラックスと
いった自律神経をとりまとめている器官。
ですが、カラダの冷えや、閉経が近づくにつれて卵巣の機能が低下し、女性ホルモンが減少すると、
脳はホルモンの分泌量を回復させようとします。視床下部から下垂体、そして卵巣という流れで、ホル
モンの分泌を増やすための指令を出しますが、機能が低下している卵巣は、その指令に答えることがで
きないため、視床下部が混乱して全身にさまざまな不調が表れるようになるのです。
実は、生理にまつわる不調や、めまいなどの更年期の症状も、混乱した視床下部による自律神経の乱
れから起こっています。また、女性ホルモンは、悪玉コレステロールを減らして善玉コレステロールを増やす、代謝を促進するなどの作用があります。さらには、精神状態を安定させたり、骨密度を保つなどの役割も担っています。そのため、更年期で自然と女性ホルモンの量が減ってくると、生活習慣病、肥満、骨粗しょう症のリスクが高まります。こうした年齢による影響に、〝冷え.という悪しき要素が重なってくると、病気になるリスクがさらに跳ね上がるのです。
【書誌情報】
『温かくてしなやかな「ちつと骨盤」が体と心を幸せにする。』
著者: 関口由紀 著/YUKO 著/ガロワーズカオリ 著
あらゆる不調、もしかしたら ちつと骨盤が原因かも?
世界的に見ても、おしゃれや美容、
健康に気をつかう日本人女性。
でも、ある部分のケアについては
これまで無頓着に過ごしてきました。
それが、「ちつと骨盤」です。
恥ずかしいからと雑に扱っていると、
生理痛、PMS(生理前症候群) 、冷え症、黒ずみ、
頭痛、肩こり、腰痛、尿もれ、便秘、性交痛、不感症、
骨盤臓器下垂、難産……などなど、
あらゆる悩みに、つながってしまうのをご存知ですか?
本書は、ちつと、体の土台であり子宮を支える骨盤にフォーカスし、
包括的な女性器周りのケア方法をご紹介する1冊。
ちつまわりのマッサージ、骨盤ヨガなど、 5つのケアの実践方法をイラスト満載で解説します。
温かくしなやかな「ちつと骨盤」は、
私たちの体と心をとても幸せにしてくれます!
公開日:2020.09.05