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中性脂肪やコレステロールを薬でなんとかしようとしていませんか?

Text:加藤雅俊

健康診断の項目で肥満と関わりが深いのは、中性脂肪やコレステロールです。中性脂肪もコレステロールも脂質の一種であり、人間の体になくてはならないものです。これらを体内できちんと使ってあげれば、薬など必要ないのです。

薬とは、症状を抑えるためのものですから、飲めば数値は下がります。しかし、肥満のために出されている薬は、あなたの体そのものを痩せる体質にしてくれるわ けではありませんし、体についてしまった脂肪がなくなるわけでもなく、ただ血液中の中性脂肪やコレステロールの量を抑えているだけです。

「治す」と「コントロールする」は違う

そもそも私たちは、何のために病院に行き、治療をするのでしょうか。それは、病気を治すためです。病気が治り、もう病院に行ったり薬を飲まなくてもいい状態になることが、患者の望むゴールのはずです。しかし、肥満の場合は、ゴールが見えない状態になりがちです。定期的に通院し、「症状が安定していますね」と医師のお墨付きをもらって帰途につく。そういうことが、当たり前になっていませんか?

いま一度、言います。治療のゴールは、「体を治すこと」であり、薬によって症状をコントロールすることではありません。もし、薬に頼らず、肥満を根本的に解消したいなら、本書で紹介する「肺活メソッド」で解決できます。

【書誌情報】
『肥満がいやなら 肺を鍛えなさい』
著:加藤雅俊 (薬剤師、体内環境師、薬学予防医療家)

肺の主な役割は「呼吸」と「血液循環」。酸素を含んだ血液を体内に循環させているが、十分に機能しないと不調を招く。
本書では、肺を鍛える方法として「肺ストレッチ」を提案。肺と血液の関係を説明しながら、その方法を紹介する。

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