22時には消化を終えるように食べる
食事をとる時間帯に気をつけることでも、内臓脂肪をつけにくくすることができます。
前提として、食事は朝・昼・晩と3食きちんと食べましょう。1食抜いて食事と食事の間隔が開き過ぎると体が飢餓状態になり、体に入ってきた糖質を急いで吸収し、脂肪としてため込もうとしてしまいます。また、血糖値も急激に上がるため、脂肪が増えやすくなります。
食べる時間でまず気をつけてほしいのは、夕食が遅くなり過ぎないようにすることです。というのは、代謝を促して脂肪を燃焼させる「成長ホルモン」は22時から深夜2時に多く分泌されることがわかっています。この時間帯に胃が食べ物を消化していると、成長ホルモンの分泌量が減り脂肪が燃焼されにくくなるのです。
また、22時から深夜2時は、脂肪の合成を促し脂肪細胞を生み出すたんぱく質「BMAL1(ビーマルワン)」(脂肪貯蔵たんぱく質)が増える時間帯でもあります。BMAL1が多く存在する時間帯にたくさん食べると、それだけ脂肪をため込みやすくなります。ちなみに、BMAL1が最も減るのは14時。こういった働きから考えると、糖質が多めの食事は10時から19時にとるのが理想的です。
どうしても夕食が19時以降になる場合は22時までに消化を終えられるよう、消化のよいものを軽めに食べるようにしてください。
【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 内臓脂肪の話』
著:栗原毅
シリーズ累計発行部数150万部突破!ダイエットでも健康でも超重要な『内臓脂肪』をテーマに、速攻で落とせる方法を医師が解説する図解シリーズ最新作!
新型コロナウィルスの影響でテレワークの導入や、不要不急の外出など、何かと家にいる時間が多くなっているため、運動不足や食事量の変化により、肥満になって健康状態が悪化してしまう人も多くいます。
そこで問題なるのが『内臓脂肪』。ゆるキャラみたいなかわいいぽっこりおなかになってきた……と悠長に考えている場合ではありません。
内臓脂肪の増加は見た目の変化だけでなく、放置すると健康状態に様々な悪影響が出てきます。
本書ではそんな内臓脂肪が増えてしまう理由から、速攻で落とす食事法まで、すぐに使える超実用的な情報を幅広く紹介します。
『内臓脂肪の前に脂肪肝が問題』『内臓脂肪を減らすには緑茶を飲むのが最短ルート』『お酒を飲みながら内臓脂肪を減らす方法』など、
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公開日:2021.07.13