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力を出すためのインパクトを作る「面の入れ替え」とは!?【廣戸聡一ブレインノート】

Text:廣戸聡一

【面の入れ替え】廣戸聡一による動作レクチャー解説

スパイラルな動きでインパクトを生み出す。頭部だけは正中線上に残すのがポイント。

これは今まで「胴の回転動作」というフレーズでごまかされてきた動作のことです。「面の入れ替え」とは、体幹部の形、型を入れ替えることで、力を出すためのインパクトを作ることです。その様子を外側から第三者的に見てみると、体幹の前後左右に面が入れ替わっているように見えます。面の入れ替えには、次の4種類があります。

①前面、後面の入れ替え(ジャンプ)
②体側の入れ替え(右サイドを伸ばして左サイドを縮めるなど)
③スパイラル(左右両方向からのスパイラル)
④ 左右の肩関節と股関節を巻き込んだ身体そのもののスパイラル(より大きな出力が得られる)

ここで言う面の入れ替えとは、特に③と④のことです。

●正しい「面の入れ替え」3カ条
① 体幹部が形を変え、トランスフォームすることで、頭部・末梢(手先足先)の正中線が保たれる。
② 頭部・末梢(手先足先)の正中線が保たれることで、脳は体幹の周りに手足の移行(移動)する体幹スペースを確認できる。
③ ②で生じた体幹スペースに両手、両足が自然と収まることができるだけでなく、そこまでに無理なく移行する軌道空間まで獲得できる。

<ポイント>
体幹部が先に動き、手足が遅れてつながっていくという感覚が大切。体幹と手足が同調した瞬間にインパクトが生まれる。その前に顔と胴体、頭とう蓋がいと胸きょう郭かくが同時に動くことが、「ヘッドムーブ」や「目が離れる」と言われること。

●ターゲットへの意識
ニュートラルな姿勢からターゲットを捉えたとき、頭蓋と胸郭の正面には、必ず力のはけ口があります。その場所を意識化できているかどうかが「面の入れ替え」をする上で重要なポイントとなります。タイプによって、胸側で意識するか、背中側で意識するかが変わります。

【書誌情報】
『廣戸聡一 ブレインノート 脳と骨格で解く人体理論大全』
著者:廣戸聡一

「本来の自分の身体の動きと理屈を知り、身体だけでなく精神的な部分との兼ね合いの中で、“いかにして昨日の自分を超えるか”という壮大なテーマを、人体理論の大家であり、日本スポーツ・武道界の救世主と呼ぶに相応しい、廣戸聡一が、自身の経験と頭脳のすべてを注ぎ込んで著す最強最高の身体理論バイブル。四半世紀でのべ500,000人の臨床施術により、多くのトップアスリート、チーム、指導者、ドクターとの関わりの中で行き着いたトレーニング&コンディショニング理論の集大成、ここに完成。オリンピック競技を含む全52種目を個別にも論及、紐解いた、すべてのアスリート、指導者、スポーツファン必携の書!