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走り方に見る自分の本来の能力を最大限に発揮できる「4スタンス理論」とは!?【廣戸聡一ブレインノート】

Text:廣戸聡一

4タイプによって行動パターンも違う!?

●自然と無理なく、安定している身体の使い方を見つける
「4スタンス理論」における4タイプは、骨格の連動による身体の動作特性を分類したものです。全身の一つひとつの骨が効率的に連鎖し、全身の骨格が連動する流れが4種類存在するということであり、身体能力の優劣を決めるものではありません。

また、それぞれのタイプにはそれぞれに合ったリズムがあるなど、他人と違うと感じたところがあれば、それこそ自分のタイプを知ることができた証です。スポーツだけでなく、日常生活においても、自分に適していない身体の使い方は、結果的に自分のパフォーマンスを低下させます。

「4スタンス理論」のタイプの特性を発揮するということは、自分にとって自然と無理なく、安定していて力強い、いざとなればもっと素早く動ける、そんな自分の本来の能力を最大限に発揮できる身体の使い方なのです。

●自分を知ることが自信につながる
4つのタイプを知ることは、プレーヤー自身が自分を認めることにもなります。アスリートは、熱心な人ほど自分ができない動作や他人の優秀な動作を真似しようと努力します。そんな方が体得しようとしているのは、4種類のタイプの動き全部かもしれません。ところがそのうちの4分の3は、当人にとって余分なものなのです。

それどころか、無理に自分に合わない動きをしようとすれば、身体を壊してしまうかもしれません。あなたは隣人とまったく同じではありません。それを知ることは、自分を認めることです。他人と違っていてもいいと知ることは、そのまま自分の自信にもつながります。

カバンの持ち方

指先で持つか、手のひらで持つかで分かれます。

【A】カバンや吊り革を持つとき、指先で引っかけるように持つ。

【B】カバンや吊り革を持つとき、手のひらで握るように持つ。

動く歩道

重心の位置で入口、出口の安定感が分かれます。

【入口A】前足重心なのでスムーズ

【入口B】後ろ足重心なのでやや不安定

【出口A】前足重心なのでやや不安定

【出口B】後ろ足重心なのでスムーズ

走り方に見る4タイプ

走るフォームも運動軸の違いなどにより、4タイプに分かれます。

【A1】膝とみぞおちが同時に前方に移動していくイメージを強く持ちながら走る。膝が振り上がることで前進し、それとともに身体が伸び上がる意識を持つが、肋骨部分はピンで留めたように安定している。手のひらは軽く握り、人差し指を意識しながら、両肘が交互にみぞおちのほうへ入っていくイメージで腕を振る。

【A2】膝とみぞおちの裏側(背骨の第12胸椎)が同時に前方に移動していくイメージを強く持ちながら走る。体幹は曲線的にねじれることを認識し、そのねじれを妨げないように意識する。手のひらを広げ、チョップで走るようなイメージ。さらに両手のひらの薬指を強く振る意識を持つと、腕振りがスムーズになる。

【B1】膝を上げて走るのではなく、かかとを尻(股関節)に引きつけながら走るイメージと、後ろ足で蹴り出して前進するイメージを強く持つ。腕は脚の動きに連動して軽く振られるイメージで、手のひらは広げ気味にし、手首は反っていてもかまわない。人差し指を振るイメージを持つと、腕振りがスムーズになる。

【B2】後ろ足で前に身体を押し出すイメージでスピードを上げていく。腿の付け根が前に移動するとともに身体全体が前進していく。腕は前後に振るというよりも水をかき分けるように出していく。両腕は平行に前に出るよりもややクロスして手の甲が回転し、上半身もやや左右に振れるようなイメージ。

【書誌情報】
『廣戸聡一 ブレインノート 脳と骨格で解く人体理論大全』
著者:廣戸聡一

「本来の自分の身体の動きと理屈を知り、身体だけでなく精神的な部分との兼ね合いの中で、“いかにして昨日の自分を超えるか”という壮大なテーマを、人体理論の大家であり、日本スポーツ・武道界の救世主と呼ぶに相応しい、廣戸聡一が、自身の経験と頭脳のすべてを注ぎ込んで著す最強最高の身体理論バイブル。四半世紀でのべ500,000人の臨床施術により、多くのトップアスリート、チーム、指導者、ドクターとの関わりの中で行き着いたトレーニング&コンディショニング理論の集大成、ここに完成。オリンピック競技を含む全52種目を個別にも論及、紐解いた、すべてのアスリート、指導者、スポーツファン必携の書!