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スポーツ競技を続けていれば、誰でも陥るスランプの原因とは!?【廣戸聡一ブレインノート】

Text:廣戸聡一

挫折こそが転機

●スランプの原因とは?
競技を続けていれば、誰でもスランプに陥ることがあります。スランプとは「身体のコンディションが狂い、理屈が合わなくなったとき」のことを言います。このスランプの原因は大きくふたつあります。ひとつ目は、普段と同じことをしているのに、身体が言うことを聞かないとき。疲れがたまっているときとも言えます。これは、手入れがされているのにガソリンが入っていない自動車と同じで、休んでエネルギー補給をすればいいのに、無理をして運転の仕方を変えてしまうのが問題です。

そしてふたつ目が、手応えを感じすぎて過剰にイメージアップしてしまい、結果的に間違った方向へと進んでしまうパターンです。いずれの場合も、原因をしっかりと見極めて基本に立ち返ることが、スランプ脱却までの時間を短縮することにつながります。

●原因に対する対処をしなければ、挫折にもならない
結果には、必ず原因が存在します。悪い結果が出たとき、または理想や目標に到達することができなかったとき、その原因を考えて対応できるかがもっとも大切なことです。「運悪くケガをしてしまったから、治ったら頑張る」というのは、ケガの原因となった事柄に対して、何の対応もしていないということ。思い通りにいかなかったことを挫折と言うなら、その原因を取り払わなければ、克服したことにはならないのです。

また、欠点や弱点を指摘されたときも「ありがとう」だけで済ませてしまったら、次のステージには上がれません。助けてもらったなら「なぜ助けていただいたのですか?」と聞いて原因を認識し、「そうならないように頑張ります。お手数をおかけしました」と言えることが成長なのです。

「よくわからないことを指摘されたけれど、自分なりに努力はしてみた」というのは、自分がやれそうなことは片っ端からやったのか、それとも理屈がわからないまま、ただ過ごしただけなのか。理にかなっていない努力で現実は変わることはありませんから、それは「挫折」にも値しないもの。ただ怠けただけ、ということになります。

逆に言えば、自分に原因があると思えず、「自分はいつもパーフェクトなのに運悪くうまくいかなかった」と頑なに信じる人は成長できず、あっという間に姿を消してしまいます。

【書誌情報】
『廣戸聡一 ブレインノート 脳と骨格で解く人体理論大全』
著者:廣戸聡一

「本来の自分の身体の動きと理屈を知り、身体だけでなく精神的な部分との兼ね合いの中で、“いかにして昨日の自分を超えるか”という壮大なテーマを、人体理論の大家であり、日本スポーツ・武道界の救世主と呼ぶに相応しい、廣戸聡一が、自身の経験と頭脳のすべてを注ぎ込んで著す最強最高の身体理論バイブル。四半世紀でのべ500,000人の臨床施術により、多くのトップアスリート、チーム、指導者、ドクターとの関わりの中で行き着いたトレーニング&コンディショニング理論の集大成、ここに完成。オリンピック競技を含む全52種目を個別にも論及、紐解いた、すべてのアスリート、指導者、スポーツファン必携の書!

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