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高齢者が意識的にたんぱく質を摂るべき理由とは!?

Text:藤田聡

十分なたんぱく質で同化抵抗性に抗うことができる!

加齢によって筋肉量が減少するのは、歳をとるほど筋肉を合成する力が衰えてくるから。若者と同じ量のたんぱく質を摂っても、高齢者は同じように筋肉をつくることができなくなります。これをたんぱく質の「同化抵抗性」といいます。

たんぱく質の同化抵抗性に関わっているのが、「インスリン」。糖の代謝を担うインスリンは、実は筋肉の合成にも力を貸しています。インスリンの血管拡張作用により、食事から摂取したアミノ酸が筋肉の中に運び込まれ筋肉の合成が促される仕組みです。

ところが、加齢によりインスリンの作用が十分に発揮されなくなると、血管の拡張機能も低下。筋肉にアミノ酸が届きにくくなるため、筋肉の合成も衰えてしまうのです。

そして、「ロイシン」に対する感受性の低下も、たんぱく質の同化抵抗性を生じさせる要因のひとつ。ロイシンは筋肉の合成に大きく関わる分岐鎖アミノ酸の一種。若者と高齢者を比較した場合、ロイシンを摂取した後の筋肉の合成速度が、高齢者は低下していることが報告されています。

70歳以上では一般の成人男性よりも多い、体重1㎏あたり1.06gのたんぱく質摂取が推奨されています。歳をとるほど、たんぱく質の重要性はますます高まるというわけです。加えて、適度な運動で血流を改善することも、筋合成の助けになります。

【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 たんぱく質の話』
著:藤田聡

シリーズ累計発行部数130万部突破! ダイエット・健康で超大切な『たんぱく質』をテーマに、健康・実用ジャンルで制作する図解シリーズ最新作!昨今ダイエット業界でも注目を集める『たんぱく質』。せっかく痩せてもリバウンドしてしまう原因は、筋力の低下によるものが多く、その筋力を向上、維持するために欠かせないのがたんぱく質になります。「どんなものに入ってるの?」「リバウンドしないために1日に必要な量は?」「動物性と植物性の効果の違いはある?」など、たんぱく質の疑問を全て解決します。ダイエットのため、家族の健康のため、ぜひ読んで頂きたい一冊です。