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4スタンス理論における卓球での面の入れ替えでボールを打つ方法とは!?【廣戸聡一ブレインノート】

Text:廣戸聡一

卓球 競技別解説

身体のコアでラケットをコントロールする

「卓球はラケットを振り回すもの」と考えられていましたが、現在はラケットを暴れさせることなくボールをコントロールする卓球へと進化しています。卓球では、ボール強度の特性上、一定のパワーを出すことができれば、それ以上力をかけてもボールのパワーや速度は変わりません。ですから、大切なのは最大限の力で打つことではなく、いかに身体の中心=コアでラケットをコントロールしていくかということです。近年、卓球の世界では若年層の選手が目ざましい活躍を見せていますが、これは力に頼らない“コアショット”が進化したためだと考えられます。

具体的な動作のキーワードは、「ラケットを止めてボールを打つ」です。ラケットを身体の真ん中に置いてできるだけ動かさず、身体を入れ替えることで、ラケットの面を入れ替え、ボールを返していきます。常に変化するボールに対応して身体を入れ替えるためには、フットワークも重要です。高速で向かってくるボールに対して、どう動けば自分が打ちたいポイントに返せるか。ほとんど衝動行動とも言えるフットワークとコアショットを、いかに精度よく行うかが勝敗を分けます。


競技の起源

19世紀のイギリスで、テニスの代わりに室内のテーブルを使って楽しんだのが始まりだと言われている。1900年頃になるとセルロイド製のボールが使われるようになり、ボールを打つと「ピン」、相手の台に落ちると「ポン」と音がすることから「ピンポン」と呼ばれるようになった。

面の入れ替えでボールを打つ

体幹(コア)を使ってラケットをコントロールすることで、力のない若年層でもボールにパワーを伝えられます。


【1】ラケットを胸の前で持ち、正面を向かって自然体で構える。
【2】右斜め前にジャンプ。姿勢は【1】のままで身体は反転。
【1】の位置に戻る。
【3】左斜め前にジャンプ。姿勢は1 のままで身体は反転。
【1】に戻る

これを繰り返し、身体の軸とラケットの位置を固定しながら、面の入れ替えのイメージを身体に覚えさせる。フットワークのトレーニングにもつながる。

【書誌情報】
『廣戸聡一 ブレインノート 脳と骨格で解く人体理論大全』
著者:廣戸聡一

「本来の自分の身体の動きと理屈を知り、身体だけでなく精神的な部分との兼ね合いの中で、“いかにして昨日の自分を超えるか”という壮大なテーマを、人体理論の大家であり、日本スポーツ・武道界の救世主と呼ぶに相応しい、廣戸聡一が、自身の経験と頭脳のすべてを注ぎ込んで著す最強最高の身体理論バイブル。四半世紀でのべ500,000人の臨床施術により、多くのトップアスリート、チーム、指導者、ドクターとの関わりの中で行き着いたトレーニング&コンディショニング理論の集大成、ここに完成。オリンピック競技を含む全52種目を個別にも論及、紐解いた、すべてのアスリート、指導者、スポーツファン必携の書!

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