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にんじんのおすすめ保存方法/切り方&調理方法/食べ合わせ/メニューとは!?【カラダを温める食べ物】

Text:石原結實

体を温める最強のスター食材

冷えからくる体調不調や病気は、体を温める食べ物で予防・改善されます。ここでは数多い食材の中から、体を温める効果・効能の高い、最強の食材をプロフィールとともに紹介します。その切り方から保存方法、簡単な食べ方まで、ワンポイントレッスンも必見です。

【にんじん】皮ごと食べれば、がん予防に効果絶大!


●βカロテンとビタミンで老化予防
陽性食材なので、生で食べても体を冷やすことがないにんじん。常食している人とそうでない人では、肺がんの発生率が2倍違う、との研究報告もされているほど、がん予防効果に優れています。これは豊富なβカロテンのおかげ。皮の下に多く含まれているので、皮ごと食べることがおすすめ。脂溶性成分なので、油と一緒に食べると吸収率が大幅にアップします。

また、ビタミンC、Eと一緒に摂るとがんの予防効果はさらに増し、老化の予防にもなります。そのほかにも、胃腸や肝臓をきれいにし、骨を丈夫にしてくれる硫黄、リン、カルシウムなどのミネラルも豊富。有害な水銀を排泄するコハク酸カリウム塩も含まれています。

【Point】皮ごと食べればβカロテン2.5倍!
普段、皮と呼ばれている部分は内鞘細胞というもので可食部分なのです!

保存方法

●葉と根を切り離して保存する
葉付きにんじんは芯を通じて養分が中心から葉に送られるため、時間がたつと中心部分は栄養が抜け、ほぼ食物繊維のみの状態になります。購入したらすぐに葉を切り落とし、別々に密封袋に入れるかラップなどに包んで野菜室で保存します。切り口から酸化が始まるので、切った状態での保存はなるべく避けましょう。2週間ほど保存可能です。

おすすめの切り方&調理方法

●皮ごと輪切りで栄養を丸ごといただきます
栄養素の高い皮側、食物繊維が多い中心をまんべんなく食べるためには、輪切り、乱切り、いちょう切りがベスト。また、にんじんの葉には根の3倍のタンパク質と5倍のカルシウムが含まれているので、根と一緒に油で炒めるのがおすすめ。生食の場合も、オイルをかけたり、オイルの入ったドレッシングをかけて食べると吸収率が上がります。

・輪切り/グラッセなど
・乱切り/煮物など
・いちょう切り/炒め物など

おすすめの食べ合わせ

●にんじん+油
βカロテンは油と一緒に食べると吸収率が大幅アップ。

●にんじん+ブロッコリー
免疫力を高め、動脈硬化やがん予防に最適。

にんじんメニュー例

にんじんのグラッセ、にんじん葉のナムル、にんじんのきんぴら、マリネ、にんじんのしりしり、ラぺ、筑前煮、にんじんのポタージュ、酢豚など。

【書誌情報】
『図解 カラダを温める食べ物』
著者:石原結實 医学博士/イシハラクリニック院長
レシピ/料理:藤沢セリカ

近年、低体温が病気を招く原因となり、体温が上がると不調が改善=健康になるといわれている。医師である著者が、身体を温める30種以上の食材をクローズアップし、食材ごとの成分や効能、また、調理法や切り方・保存法・食べ合せによる最適な摂り方を紹介、解説する。

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