野球部を舞台にしたコメディドラマで人気を博しているYouTuber「あめんぼぷらす」が満を持して紙媒体本格登場。兵庫県では伝説になっているしょーたの「最後の夏」を存分に語ってもらった!
痛すぎる最後の夏の悲劇
運命を変えた7~8月
――しょーた選手は高校時代、神戸弘陵(兵庫)でプレー。さて、今でも兵庫県では語り草になっている2014年、最後の夏の思い出を語っていただきましょう!
おまつ ○玉事件ですね!
しょーた 今思い出しても痛すぎる(泣)。
おまつ 僕たち、最後の夏にある約束をしていたんです。
しょーた そうそう。「先に負けた方が勝ち続けてる方の応援行こうな」って。チームも絶好調で6月には県外の強豪校にも勝ちまくり。負ける気はしませんでした。
おまつ しかし、初戦で悲劇が!しょーた 相手は超進学校の白陵。その年はプロ注の140キロ超の左腕がいて、注目のカードでした。僕は3番・ライトで先発出場。第1打席はセーフティバントで出塁して、チームも4点先制。流れに乗っていました。第2打席、追い込まれてから、内角にシュート気味のボールが入ってきたんです。――際どいボールだからカットしようと?
しょーた スイングした瞬間にものすごい衝撃が……!
おまつ 自打球が股間直撃。
しょーた それもワンバウンドじゃなく、ダイレクトです。痛みのあまりその場で倒れ込んでしまいました。しかも審判はなぜか三振のジャッジ。痛すぎて、どうでもよかった……。
おまつ そのまま守備についたんやんな?
しょーた そこは気合でライトまで行った。最初は痛かったんですが、守っているうちにどんどん下半身が冷たくなってきて……。
――それはマズい……。
しょーた チェンジになって、ベンチの裏で確認したら、○玉がソフトボール大に腫れ上がっていたんですよ!おまつ そこで普通は交代やろ!
しょーた 当時、僕はキャプテンで「キャプテンたるもの痛みを見せるものじゃない」みたいな信念もあったんです。なので、ヤバいと思いつつも誰にも言わずに試合に出続けました。
――記録では4打数3安打になっていますが……。
しょーた 根性で1打席1スイングで仕留めました。3打席目でレフト前、4打席目で内野安打。しかも最後は盗塁も決めました(笑)。
おまつ エグすぎる!
しょーた 試合後にすぐに病院に行ったのですが、内出血がひどく即手術。次の試合は痛み止めを打って復帰できる予定だったんですが、翌日にまた出血して再手術。チームメートも監督も「絶対甲子園まで連れて行ったるから早く帰って来い!」と言ってくれていたのですが、次の試合で負けてしまいました……。
おまつ まさか最後の夏の応援を病室ですることになるとは想像していませんでした。
しょーた めちゃめちゃ管で繋がれとったしな。
――当時はプロ注でした。
しょーた 兵庫県選抜にも入っていましたし、スカウトの方も来ていましたね。最後の夏にアピールできず、完全に動けるようになったのも9月。プロどころか、8月の大学のセレクションも逃してしまいました。海に遊びに行く予定も全部白紙。だからあれがなかったら、違った道もありました。ユーチューバーになっていなかったかもしれません(笑)。
あめんぼプラス:プロフィール
1996年生まれ、大阪府出身の幼なじみYouTuber。大学卒業後、YouTuberになり、野球部や寮生活をテーマにしたコメディドラマで人気急上昇。チャンネル登録者数40万人超。高校時代はしょ ーたは野球部で兵庫県選抜、おまつはテニス部で全国大会出場。
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公開日:2021.08.28