間違ったフォームはけがや痛みの原因に
体幹トレーニングを効果的に行うためには、ドローインやストレッチを取り入れる。そのうえで、正しいフォームで行うことも大変重要です。たとえば、「腹筋は毎日100回」というケースのほとんどは、フォームよりも回数にこだわり、反動をつけて行っています。
体幹の強化につながらないばかりか、反動をつけるため骨盤が安定せず、腰を反らせがちになるため脊柱起立筋に過度な負荷がかかり、腰痛を引き起こすリスクがあります。
普段使われにくいインナーマッスルを確実に刺激するには、ターゲットの筋肉がどこにあるのかを知り、注意するポイントやありがちなNGフォームをよく確認して行います。体が一直線になっているか、腰が反っていないか、骨盤が左右にブレていないかなどを毎回チェックしましょう。
一流の選手であればあるほど、基本的な練習やトレーニング前後のストレッチを大切にします。すべては基本の上に成り立っていて、瞬発力や持久力を引き出し、高度な技の習得やけがから身を守るためにも欠かせないということをよく理解しているからです。
基本を間違えて覚えると、成果が上がらないばかりか、修正するためには時間も労力もかかってしまいます。
また、スランプに陥っているときは、基本が疎おろそかになっていたり崩れていたりするので、フォームの確認は自分自身の状態を把握するバロメーターにもなります。
【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 体幹の話』
著者:木場克己
新型コロナウィルスの影響でテレワークの導入や、不要不急の外出など、何かと家にいる時間が多くなっているため、運動不足や食事量の変化により、肥満になったり、筋力低下によって太りやすくなったりする人が多くいます。そこで、ダイエットや健康のために非常に重要になるのが体幹力。その言葉は聞いたことがあっても、実際鍛えると普通のアウターマッスルの筋トレと比べてどう良いのか、その効能と効果的な鍛え方などを図解・イラストでわかりやすく紹介します。大人も子供も楽に動けるようになり、さらに太りにくい体になる最強の方法など、今日から使える知識が満載です!
公開日:2021.07.24