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ある日なぜ突然起こるのか!?花粉症になる人とならない人の決定的な違いとは?【人体の不思議】

Text:西野精治

花粉の量・体質と免疫力のバランスがポイント!

春のスギやヒノキ、秋のブタクサなど、花粉の舞う季節になると出てくる「花粉症」は、その名のとおり、体が花粉を排除しようとして過剰な免疫反応を示すことで起こる、季節性の「アレルギー性鼻炎」です。

アレルギー性鼻炎では、アレルゲン(原因物質)となるスギなどの花粉が鼻の粘膜につくと、リンパ球が「IgE(アイジーイー)」という抗体をつくり、マスト細胞(肥満細胞)に付着します。

その後、再び花粉が体内に侵入すると、マスト細胞がヒスタミンなどの化学伝達物質を放出し、おもに鼻水や鼻づまり、くしゃみ、目のかゆみといった症状を引き起こすのです。

風邪でも似たような症状が出ますが、風邪の場合は一週間ほどで症状が治まるのに対し、アレルギー性鼻炎は花粉の季節が終わるまで続き、目や喉のかゆみなどの症状も起こります。また、アレルギー性鼻炎の特徴として、自律神経の乱れが原因となって、くしゃみや鼻づまりが早朝にひどくなる「モーニングアタック」が起こることもあります。

花粉症は、今まで大丈夫だったのに、ある年突然、なることがあります。発症原因は、バケツに少しずつたまったアレルゲンが容量を超えてしまうと起こるという「バケツ理論」が有名でした。

しかし最近では、花粉の量と生まれつきの体質や食生活、ストレスなどと抵抗力(免疫力)、それがバランスをとっているという「天秤理論」が中心となっています。

年や地域によって花粉が多かったり、ストレスなどで体調が悪いときなどは症状が出やすく、反対に花粉の量が自分の抵抗力を下回ったときには症状が現れないというもので、花粉の量と免疫力のバランスが崩れると花粉症が発症するという考えです。

とくに、アレルギー体質のヒトは花粉症にかかりやすいといわれていますので体調管理が必要です。

出典:『図解 人体の不思議』監修/荻野剛志

『眠れなくなるほど面白い 図解 人体の不思議』はこんな人におすすめ!

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以上の方には「図解 人体の不思議」は大変おすすめな本です。

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本書では、人間の“からだ”についての理解を深めるための基本的な疑問を取り扱い、図解を入れながら、わかりやすく説明しています。読めば皆様の“からだ”のことをもっと知ろうとする意欲を刺激し、さらに知識を得るための第一歩となってくれるはずです。

脳は重くてシワの数が多いほど頭がいいのか?

生物の体には不思議なポイントが沢山あります。そして特に最も神秘的なカラダの部位と言えば人間の脳です。まずは、人体の脳における不思議について解説しましょう。

動物と脳の関係を比較すると、一般に小動物ほど体重の割に脳が重く、逆に大型動物ほど軽いことがわかります。動物の脳と体重の間には、「脳の重量は体重の0.75乗に比例する」という規則性があり、これを「スケーリング」といいます。ただし、この動物界の普遍的な規則にあてはまらない動物がいます。それがヒトです。ヒトは、動物の中では例外的に大きな脳を持っているのです。

また、ヒトの場合、アインシュタインの脳が1230グラムと一般的な成人男性の脳(1350〜1500グラム)よりも小さかったことから、脳の大きさと頭のよさは関係ない、ともいわれます。しかし、カリフォルニア大学の「脳の大きさと知能指数(IQ)の関係」の研究では、わずかながら脳の大きな人ほどIQが高く、とくに「大脳皮質」の「前頭前野」と「後側頭葉」の皮質が厚い人のIQが高いという結果が発表されました。

天才は生まれつきではない、幼少期がポイント

ところが、さらに研究を進めると、皮質が厚くてもIQが高くない人がいることもわかりました。このことから「IQの高さは皮質の厚さより、脳が幼少期にどれだけ成長したかが重要」といわれてきました。この説を裏づけるように、IQが120以上の人の脳は、7〜9歳頃の幼少期にはむしろ平均よりも皮質が薄く、その後13歳まで肥大化し、厚みを増し続けていたとされ、幼少期の教育熱は高まりそうです。

しかし、一方でIQはあらゆる知能を網羅した数値ではなく、万能性がないことも把握する必要がありそうです。昔からよく「脳みそのシワが多いほど頭がいい」といわれます。しかし、脳のシワは胎児のときに大脳が形成される過程でつくられ、生まれたときにはすでにできあがっているため、成長してどんなに勉強してもシワの数は増えないそうです。

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【書誌情報】
『図解 人体の不思議』
監修:荻野剛志

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