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手をスケールにして雲の大きさを測る方法とは?【雲の図鑑】

Text:岩槻秀明

雲の幅や距離は視半径で表す

雲や光の現象の大きさ、そして位置関係を示すのによく使われるのが視半径です。視半径は空の2点(それぞ
れA、Bとする)と観測者Oの間をなす角度(∠AOB)で、AB間の距離を数値で示せるようになります。

これを使えば、雲の端Aと端Bの距離(∠AOB)から、雲の幅を数値化することができます。

たとえば、個々の小雲の大きさです。視半径で表すと、巻積雲は1度未満、高積雲は1~5度。層積雲は5度以上というのが目安になっています。

そして、この視半径を簡便に測定する方法があります。それが手を使う方法です。空に向かって腕をのばし、小指を立てれば、その幅は視半径約1度。人差し指を立てれば、その指の幅は2度です。同様に腕をのばしてグーにすれば、拳の幅が約10度、手をパーにして目一杯広げれば、約20度です。

出典:『雲の図鑑』著/岩槻秀明

【書誌情報】
『雲の図鑑』
岩槻秀明 著

季節ごとに見られる雲や、気象予報の役に立つ雲など、雲の外観から判別できる雲図鑑に加え光の作用によって見られるレアな雲や、雲ができる過程など科学的なメカニズムまで解説。ポケットに入れていつでも楽しめる雲図鑑なので自粛の際でも公園や河原で子供と遊ぶ時や、外に出られなくても楽しめる

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