こんな食品に注意
ダイエットの語源は「生き方」「生活様式」を意味する古代ギリシャ語で「DIATA」(ディアタ)。「運動する」のでもなく、「食事を抜く」わけでもありません。
ダイエットに運動を取り入れようという人は、今までの生活に運動をねじこむことが多いようです。でも、考えてみてください。ダイエットが必要なほど太ってしまったのは、運動不足の「せい」だけでしょうか。食事内容はもちろん、食べ方、性格、人との係わり方、ストレス耐性、人間関係などさまざまな要因がからまって、今のあなたができあがっているわけです。
まず、太る食べ方をしていないか、生活習慣を見直してみましょう。自分でも知らない間に続けてしまっているのがクセです。「今日はケーキを食べよう」と楽しみにしているのなら、それはかまいません。自覚なしに気づいたら食べているような食習慣は改善していきましょう。
~この食べ方に注意~
●早食い
フードファイターで勝つ早食いタレントは、噛まずに水で流し込むように食べています。噛まないと満腹感がなく、水で流し込むと胃が伸びきり、大量に食べ物を入れられるのです。
【対策】
早食いが習慣、という人はひと口食べたら箸を置くようにします。箸置きを使うのも効果的。ごぼうなど、噛まなければならない食べ物をあえてチョイスしましょう。
●数字に振り回される
ダイエットが趣味」という人は、体重計に一喜一憂したり、食べ物のカロリーを気にしすぎたりして、かえって「もういいや」とヤケ食いに走る傾向があります。
【対策】
ストレスもまたダイエットの敵。音楽鑑賞、友達とのお喋りなど、ダイエットのことばかり考えないで済む時間を見つけて。
●大皿から食べる
自炊は太らない、というのはウソ。大皿に盛るとそれぞれが食べた分量がわからなくなってしまいます。食が細い子供に変わ
ってお母さんが食べてしまうのが、主婦の太るパターンの一つ。
【対策】
一人分ずつ小分けする。
●ながら食べ
テレビを見ながら袋菓子をあけてしまった経験はありませんか。ながら食べは「食べた感」がないため、満腹感も感じられず、片手で食べられるスナック菓子になりがち。
【対策】
テーブルの上を片付け、ひと口ひと口に感謝しながら食事と向き合う。
●糖質×脂質が好物
飲んだ後はとんこつラーメン。ランチはカツ丼が大好き。メタボ食とわかっていてもやめられないのは、これが糖質と脂質の組み合わせだから。カレーも小麦粉でとろみをつけたタイプなら最強の「糖質+脂質」になります。数万年ものあいだ飢餓と闘ってきた人間は、「糖質+脂質」という、悪の誘惑に勝てないのです。
【対策】
飢餓感に襲われないよう、食事と食事の間を空けすぎない。どうしても時間が取れなければ、ゆで卵や納豆、ナッツなど、低糖質で高たんぱくのものを常備する。
●夜型生活
カラダには食欲を刺激するグレリンと、別名“やせホルモン”と呼ばれる、食欲を抑制するレプチンが働いており、どちらも睡眠と深いかかわりがあります。寝る時間を逆算し、2時間前から夜食、コンビニ、パソコンなどの刺激をシャットアウトしましょう。レプチンの分泌量が低下すると、イライラ、ストレスの引き金となり、過食を引きおこします。
【対策】
眠れなくとも時間になったら寝床に。スマホを持ち込むのは厳禁。
【書誌情報】
『運動効果を最大限に引き出す最強の食事』
著者:/森拓郎
運動している人、これから運動をしようとしている人のために、運動効果を最大限に引き出せる最強の食事法を紹介!ダイエット、ボディメイクなど、最短効率でカラダを変えるために必要な栄養素を5大栄養素(炭水化物・脂質・たんぱく質・ミネラル・ビタミン)の解説とともにひも解きます。賢く糖質と向き合い、余分な脂質をカットすることで、誰でも簡単にカラダは変わります。「せっかくやるなら効率よく、時間をかけずにダイエットしたい!」という方必見の一冊です。
公開日:2021.01.08