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意外と知らない!太平洋は「太」と書くのに大西洋は「大」なのはなぜ?

太平洋は泰平の海のことです

世界地図を見ると「太平洋」と「大西洋」という海があることがわかります。同じ海なのに「太平洋」の「たい」は「太」という漢字を書きますが、大西洋の「たい」は「大」と書きます。この違いはどこにあるのでしょうか。「太平洋」と「大西洋」という言葉は江戸時代末期から明治時代初期頃に登場した言葉です。太平洋を英語で表すと「PacificOcean(パシフィック・オーシャン)」です。

この言葉の綴りをよく見ますと、平和の語源であるラテン語の「Pace(パーチェ)」という語が含まれています。つまり「PacificOcean(パシフィック・オーシャン)」は「泰平(太平)の海」という解釈で名づけられたのです。そこから太平洋の「たい」は「太」と書くのです。もうひとつ太平洋の「たい」を「太」と書く理由があります。16世紀始め、探検家のマゼランが世界一周に成功したときのことです。彼は太平洋のことを「MarePacificum」と呼びました。ラテン語で「Mare」は「海」、「Pacificum」は「太平・泰平」を意味しています。ここからも太平洋の「たい」を「太」と書く理由が理解できます。

江戸末期に太平洋は「泰平洋」や「太平海」と呼ばれていたという記録が残っています。明治時代になり、1873(明治6)年、文部省(現在の文部科学省)の指示で編纂された『地理初歩』に現在の「太平洋」と呼ぶとの記述があり「太平洋」が定着していくことになりました。「大西洋」はシンプルに「西の大洋」と呼ばれており、「大洋」の「大」から「大西洋」と書くようになったのです。

【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 大人のための日本語と漢字』
監修:山口謠司

「ニッポンとニホン使い分けは?」、「なぜ緑色なのに青信号?」「十二支の本当の意味とは?」、「間違って使うと恥ずかしい敬語は?」日本語と漢字にまつわる、とことん面白くてためになる話。単なるうんちくにとどまらない、使える日本語、生きた日本語から、日本人が覚えておきたいしきたりや文化、マナーまで幅広く紹介。図解でよりイメージができ、面白いほどかんたんに、日本語の興味深い「なぜ」と、正しい日本語の知識が増える1冊!

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