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絶対に押すな!と言われると押したくなるのはなぜ?禁止されるほどやりたくなるカリギュラ効果とは!?【ゼロからわかる知らないと損する行動経済学】

Text:ポーポー・ポロダクション

押してはいけないボタン、なぜ押したくなるのか?

目の前に大きなボタンがあるとします。ただ置いてあるだけでは、人は特になんとも思いませんが、「ぜったいに押さないでください」と書かれていると急に押したくなる心理が生まれます。

人には自分の行動は自分で決めたいという本能的な欲求があり、それを制限されると反発してやってみたくなる欲求がわいてきます。これを「心理的リアクタンス(別名:カリギュラ効果)」といいます。

経済に応用されるカリギュラ効果

カリギュラ効果は経済にも応用されて、私たちは知らないうちに乗せられています。たとえば映画では「心臓の悪い方は観ないでください」と禁止されると、そんなに怖い映画なのかと興味をもちます。化粧品なら「初めての方にはお売りできません」と購入を制限されてしまうと、ほしい、使ってみたいという気持ちになるのです。

また、見せ方の部分では、映像にモザイクをかけたり、一部を見えなくする、発言に「ピー」という音を重ねて聞こえなくすることで、視聴者の興味を集めようとする方法もあります。

さらに、ネットショッピングなどで「最後の1点」「再入荷待ち」の表示が出ると、ぜひほしいと感じてしまうことはありませんか?これもまた購入の自由を制限されることで、商品がほしくなってしまう心理が背景にあるのです。

テレビショッピングなどではあえて購入を制限をすることで、商品の注目度をアップさせる狙いがあります。そして子どもの頃に経験した「勉強しなさい!」と強く命令されると、自分の気持ちを制限されていると感じ、反発したくなる感情も実はカリギュラ効果なのです。

「ゼロからわかる 知らない損する 行動経済学」はこんな方にオススメ!

・行動経済学を学んでみたい!
・強く命令されると反発したくなるのはなぜか?
・ビジネスに行動経済学を取り入れてみたい
・行動経済学を学ぶメリットを知りたい

そう感じている方にはぜひ本書『知らないと損する 行動経済学』を手に取っていただけたらと思います。

出典:『ゼロからわかる 知らないと損する 行動経済学』著/ポーポー・ポロダクション

【書誌情報】
『ゼロからわかる 知らないと損する 行動経済学』
ポーポー・ポロダクション 著

コロナ禍により、さらに注目を集めている行動経済学。消毒液をプッシュするとおもしろい音が出ることで、手指の消毒を促進したり、レジ前に足跡のマークをつけてソーシャルディスタンスを保ったり。行動経済学は難解な経済の話だと思われることもありますが、そんなことはありません。「1980円はなぜか安く感じる」「中古品の買取価格に毎回満足できない」「投票の話を聞くだけで投票率が上がる」など、「つい、○○してしまう」という人の不思議な行動を扱う、身近なテーマです。本書ではお金と心理の話を中心に、そんな行動経済学のおもしろさが伝わる内容となっています。初心者の方はもちろん、行動経済学への理解を深めたいと考える方にもおすすめしたい一冊です。

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