5つに分けられる基本的な敬語
5つの敬語と使い方
2007年の「敬語の指針」 (文化庁文化審議会)によれば、敬語は5分類になります。
●尊敬語
敬意を表したい相手やその人の動作・状態、話題に登場する人物を高めるときに使います。
対象となるのは、主に上司や社長、社外の人、年長者など、肩書や年齢に自分とは差がある人です。
●謙譲語I
自分側から相手側または第三者に向かう行為やものごとなどを低めることで、行為のおよぶ先を高める敬語表現。
●謙譲語II(丁重語)
自分側の行為やものごとなどを、聞き手や文章の相手に対して丁重に述べるもの。
謙譲語Iとの違いは、謙譲語Iは行為やものごとが向かう先に対する敬語、謙譲語IIは相手に対する敬語であるという点です。
●丁寧語
尊敬語や謙譲語と違い、誰かを高めたり低めたりするのではなく、話の相手や文章の読み手に対して丁寧に述べる表現です。謙譲語IIも話や文章の相手に対してのものですが、丁寧語は、さまざまな内容を述べるときに使うことができます。また、謙譲語IIに比べるとカジュアルな表現です。
●美化語
ものごとや話し手の表現を美化して述べる際に使う、ただし、なんでも「お」や「ご」をつければいいというわけではないので、使い方には注意しましょう(25ページ参照)。
【出典】『 頭がいい人の敬語の使い方』著:本郷陽二
【書籍情報】
『 頭がいい人の敬語の使い方』
著:本郷陽二
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公開日:2024.08.02
