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天皇の祖先の太陽神「アマテラス」の神話とは?【神社の話】

アマテラス

黄泉の国まで行きながら妻の奪還に失敗したイザナギは、死者の世界で穢けがれた体を清めようと禊みそぎを行ないます。この時にも神々が誕生してくるのですが、その最後*にアマテラス・ツクヨミ・スサノオが生まれます。イザナギは「たくさん子を生んできたが、最後に貴い三柱の子を得た」と言い、ここからこの三神は三貴子と呼ばれます。イザナギはアマテラスに天上の神々の世界・高天原、ツクヨミに夜の国、スサノオに海原の統治を命じますが、スサノオは母のいる根の国に行きたいと泣いてばかりいたため、イザナギに追放されてしまいます。

スサノオは根の国に行く前にアマテラスに別れの挨拶をしようと高天原へ行きますが、攻め込んできたと疑われ、「うけい」という占いをすることになります(第43項参照)。これに勝ったスサノオが暴虐な振る舞いに及んだため、アマテラスは怒って天の岩屋に身を隠してしまいます。

太陽神が隠れたため世は天上も地上もまっ暗になってしまい、さまざまな災いが起こりました。困った神々は鏡と勾玉をつくって岩屋の前で祭りを行ない、アマテラスを誘い出しました。この神話は日食あるいは冬とう至じ を表わしているとも、アマテラスがより強い神として生まれ変わることを示しているともいわれます。その後、アマテラスは神々の指導者として、孫のニニギ(邇邇芸命)を地上統治のために派遣したり(第37項参照)、神武天皇が熊野で危機に陥った際に
タケミカヅチ(第36項参照)に救助を命じるといった活躍をしています。

【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 神社の話』
著: 渋谷申博

「神社には、どんな神様がお祀りされている?」「鳥居や狛はどんな意味がある?」「犬や猫の神社があるってホント?」 素朴な疑問で神社のディープな魅力がわかる! 知っておきたい神社のキホンから、イザナギ、イザナミ、アマテス、スサノオ、オオクニヌシなど、神社に祀られている祭神のこと、お祭りと神社の関係まで、神社と神様まつわる知識をイラスト・図とともにやさしく解説ました。金運や縁結び、長寿など、さまざまな願いをかなえる最強の開運神社も紹介。超絶景の神社もわかります。神社のキホンを知れば、神社参拝が楽しくなる! 神社巡りのお供に最適。ユルくてかわいいイラストもお楽しみください。