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田中将大&浅村栄斗の後釜を!楽天が1位指名すべき矢澤宏太/日体大

2022ドラフト12球団はこの選手を指名しろ!楽天イーグルス編

今季もシーズン序盤から前半は首位に立ちながら、後半失速するという“お決まりパターン”にハマってしまった楽天。豊富な資金力で積極的な補強を展開するも、やはりチームの土台を作るのはドラフトだ。生え抜きのスターを生むためにも、指名戦略がチームの将来を左右する。

そろそろ生え抜きスター打者の誕生が見たい!

ドラフトで指名した選手は一定の結果を残しているものの、チームの“顔”は補強頼みのイメージが強い。田中将大は別格として、問題は打線だ。チーム創設後、現在に至るまで“生え抜き”のスター野手が生まれていないのが現状。2018年1位の辰己涼介も典型的なリードオフマンタイプだけに、そろそろドラフトで“野手の顔”と呼べる選手を獲得したいところだが、球団の未来を担う逸材を指名できるか、要注目だ。

矢澤宏太/日体大・投手&外野手

●おすすめ指名順位は1位指名!


殻を破れない楽天に劇薬!二刀流・矢澤で改革を


大看板を揃えながら、9月19日時点でなかなか突き抜けた戦いができていなかった楽天。今オフは田中将大、浅村栄斗の契約が切れる節目でもあり、ドラスティックな改革が断行される可能性もある。石井一久GM兼監督の去就は不透明ながら、ドラフトで思い切った施策に打って出ても不思議ではない。

そこで“劇薬”として、二刀流・矢澤宏太(日本体育大)の1位指名はどうか。先発投手陣が高齢化し、しかも貯金をもたらせていない現状は厳しい。2年目の早川隆久が壁に当たっているほか、22歳前後でブレークが期待できる先発候補も乏しい。投手としての矢澤はやや制球に難があるものの、カミソリのように鋭い快速球とタテのスライダーを武器にする大学屈指の左腕。

松井裕樹とタイプが近く、リリーフ適性が強いという見方もできるが、大学での4年間で見違えるように投球の幅を広げている。また、プロで本格的に二刀流に挑戦するなら、先発投手でなければ調整が難しいという問題もある。

野手としては、辰己に負けずとも劣らない超一流のスローイングが光る。センター・辰己、ライト・矢澤など想像するだけで震える外野陣だが、故障予防や体力の観点からDHでの起用が現実的だろう。小柄ながらインパクトで打球に強さを伝えられる打撃は吉田正尚(オリックス)を彷彿とさせ、現時点ですでにプロトップクラスであろう快足でも戦力になれるはず。矢澤の存在がチームに新たな活力を与え、殻を破るきっかけになるかもしれない。

一方で近未来の遊撃手レギュラー候補がいない問題も深刻だ。2位以降でイヒネ・イツア(誉)、田中幹也(亜細亜大)、友杉篤輝(天理大)、門脇誠(創価大)あたりが残っていれば、確実に押さえておきたい。打力に目をつぶってでも確実に守れる人材を求めるなら、児玉亮涼(大阪ガス)を推薦したい。

こんな指名はNGだ!

近年は初見で攻略の難しそうな個性派投手を積極的に獲得するようになったが、ほとんどリリーフとして起用されている。ブルペンのバラエティー性は豊富だが、肝心の先発陣の底上げにはつながっていない。今年は正統派が多くなったとしても、先発投手候補を多めに補強しておきたい。

出典:『がっつり! プロ野球(32)』

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