巨人/阪神が熱視線!複数球団が興味示す加藤貴之
日本ハムファイターズは最下位に沈み、打線との兼ね合いもあり、貯金を作ることはできなかったが、今シーズン、初の開幕投手を務め、24試合に登板し、7勝9敗、防御率2.87、3年連続規定投球回をクリアと安定して試合を作ることができる加藤貴之の去就に注目が集まっている。
昨年4月19日の楽天イーグルス戦では、9回を投げ、わずか90球、3安打1四球5奪三振の好投で、100球未満の完封勝利を指す「マダックス」を成し遂げるなど、2022年シーズンの与四球はわずか「11」と安定感抜群の制球力を持つ左腕である加藤貴之の獲得を狙う球団が複数球団あるとみられている。
加藤貴之は昨オフの契約更改で1億3500万円の単年契約でサインし、球団の複数年契約の提示を固辞し、今年4月に国内FA権を取得した。
昨オフの契約更改ではFA権行使を見越しての単年契約だったように思えるだけに、FA権行使の可能性を十分秘めている。
加藤貴之がFA権行使で獲得に動く球団は?
加藤貴之が実際にFA権を行使した場合、獲得に動くとされる球団は、巨人、阪神、ソフトバンク、ロッテなど、複数球団が名乗りをあげると見られている。
巨人は、エースの菅野智之が不振に陥るなど、先発投手の補強は急務となっており、特に勝ち星を挙げられる左腕は是が非でも獲得したいと考えており、4年12億円規模の条件提示を見込んでいる。
阪神もエースの青柳晃洋が不振に陥り、先発投手の補強は考えておきたいポイントとなっており、中継ぎ経験もあり、リリーフでの起用も可能な加藤貴之に興味を示している。
ソフトバンクは、3年連続で優勝を逃し、過渡期にあるチームに勝ち星を挙げられる左腕を加えたいと、巨人、阪神とのマネーゲームなっても負けない条件を準備してきそうだ。
なぜロッテが最有力とされるかというと、加藤貴之が千葉出身であること、吉井理人監督、金子誠コーチ、黒木知宏コーチなど日本ハムファイターズのルーキー時代に薫陶を受けてきた様々なコーチが現在の首脳陣を占めている点が挙げられる。
指揮を執る吉井理人監督とは、日本ハムファイターズ時代に選手とコーチとして接してきた縁があり、当時から選手ファーストで知られた熱血ぶりに、加藤貴之も好印象を持っているようだ。
複数球団が獲得調査に乗り出す中、もちろん日本ハムも来季以降も不可欠な戦力と判断し、全力で引き留める構えだ。10月28日に球団と3度目の話し合いを行い、複数年契約を提示されるなど、いい言葉をもらったようだ。
それでも加藤貴之から残留宣言はでず、じっくり自分のキャリアを検討する構えを見せている。
加藤貴之がFA権を行使する場合は、日本シリーズ終了の翌日から、土日祝日を除く7日以内に申請する必要がある。どのような決断をするのか注目だ。
公開日:2023.11.02