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【名馬列伝】1984年のグレード制導入後、神戸新聞杯を勝った唯一の牝馬とは!?

Text:あもあもだいち

その名から「究極の美女」とも称された牝馬を振り返る!

今週末は「神戸新聞杯GⅡ」が行われる。この神戸新聞杯は菊花賞トライアルで、3頭までに優先出走権が与えられているレースであり、かつ関西圏で開催される唯一の菊花賞トライアルである。

そんな神戸新聞杯の勝ち馬のなかから1頭紹介したい馬がいる。

その馬とは「マックスビューティー」。

1984年のグレード制導入後で唯一の牝馬による神戸新聞杯勝ち馬である。

1984年に生まれたマックスビューティー。

デビューは1987年の函館開催。2着に4馬身差を付けての初勝利を挙げる。

次戦に初重賞レースとなる「函館3歳S」に出走するも4着。続く重賞「ラジオたんぱ杯3歳牝馬S」でも2着と勝ちきれないでいた。

年が明けて1月「紅梅賞」から始動し、見事そのレースを勝利し2勝目を挙げる。

そこから、マックスビューティーの連勝街道が始まる。

「バイオレットS」、「チューリップ賞」と連勝して迎えた初GⅠ「桜花賞」。2着に8馬身差をつけての圧勝で初GⅠ制覇を成し遂げる。

桜花賞を制したという事は、当然オークス制覇を狙うべく次戦に前哨戦の「4歳牝馬特別(東)」(現フローラS)を選択し勝利。

続く本番のオークスでも2着に1馬身半差を付けて勝利を挙げ2冠達成を成し遂げる。

夏の休養経て、牝馬3冠を達成すべく秋は「神戸新聞杯」から始動し難なく勝利を挙げる。

続いて、当時の3冠最終レース・エリザベス女王杯のトライアル競走「ローズS」で、8連勝目となる勝利を挙げエリザベス女王杯へ向かう事に。

史上2頭目となる牝馬3冠を目指して「エリザベス女王杯」に出走したが、勝ち馬のタレンティドガールに2馬身差を付けられ2着に終わり、連勝記録もストップしてしまう。

そこから、翌年の10月オパールSまで勝利から遠ざかる事に。

その理由として、馬自身がエリザベス女王杯の後から闘志が失われていったためと後に調教師が語っている。

それでも通算10勝を挙げ、「スワンS」を最後に引退し繁殖牝馬になる。

子供たちからは重賞勝ち馬は出なかったが、孫からチューリップ賞など重賞2勝を挙げた牝馬・ココロノアイが誕生。今は繁殖牝馬となり血を繋いでいる。

ちなみに、マックスビューティーは2002年に18歳で亡くなっている。

さあ、菊花賞へ向けての「神戸新聞杯」! 今年はどの馬が勝つのか!?

発走は、9月22日の中京競馬場11レース、15時35分予定。

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