3月27日(土)に阪神競馬場で開催される「毎日杯」。
GⅠの優先出走権が与えられるトライアルレースではないが、皐月賞、日本ダービー、NHKマイルCを目指す馬にとっては重要なステップレースとなっている。
過去の勝ち馬を見ても、古くはあのバブル時代にブームとなるまでの人気となった「オグリキャップ」。
元賞金王の「テイエムオペラオー」。
日本ダート史上最強と謳われている「クロフネ」。
NHKマイルCから日本ダービーを制した「キングカメハメハ」「ディープスカイ」。
武豊に通算5勝目、そして史上初の同一騎手による東京優駿父仔制覇をプレゼントした「キズナ」。
少し挙げただけでも、錚々たる名前が挙がる。
ただ2010年までは、毎日杯を勝ってNHKマイルCを勝つ馬が多数いたにも関わらず、2011年以降ではNHKマイルCを勝利した馬は1頭もいなくなってしまっている。
だからといってGⅠ馬が出ていないかと言えばそうではない。
上にも挙げた「キズナ」、皐月賞馬の「アルアイン」、グランプリ馬となった「ブラストワンピース」の3頭のGⅠ馬を輩出している。
この3頭を見ても分かるように、マイルよりも2000m以上の中長距離で活躍できる馬の方が、今の毎日杯を攻略する要素と思われる。
そこで、今年の出走馬からその要素に合う馬を探してみる。
人気馬にはなってしまうが、グレートマジシャンとシャフリヤールを推したい。
共に父はディープインパクトだが、注目すべきは母親である。
グレートマジシャンの母ナイトマジックは、ディープインパクト産駒ばかり種付けられていて、産駒の多くが2000m以上のレースを勝つ馬が多く、産駒が基本的に中長距離馬に適正がある。
そしてもう1頭のシャフリヤールの母ドバイマジェスティは、このレースを勝ったアルアインの母親であり、シャフリヤールとアルアインは父も同じの全兄弟であるが故に適正ありとみる。
果たして、この2頭のどちらか勝つのか? それとも違う馬が勝つのか?
発走は、3月27日 阪神競馬場 11レース 15時35分予定。
公開日:2021.03.26