過去に連覇は3頭いるエリザベス女王杯
日曜日に行われる、女の戦い「エリザベス女王杯」。
1996年に秋華賞が出来るまで、このレースは牝馬クラシック最後のレースとして開催。それ以降は、牝馬冬の頂上決戦GⅠとして、開催されている。
ただし、今年は京都競馬場が改修のため阪神競馬場で開催される。これは1979年に京都競馬場が同じく改修されていたため、阪神競馬場で行われた以来である。
過去に連覇を果たした馬は3頭。クロコスミアが3年連続で2着に入るなど、リピーターが多いレースである。
そう考えると、ラッキーライラックの連覇の可能性が高かそうだが、コース替わりとなるため、それが結果にどう転ぶのかが気になるところである。
そのラッキーライラックのライバルになりそうなのが、札幌記念勝ち馬・ノームコア、オールカマー勝ち馬・センテリュオ、府中牝馬S勝ち馬・サラキア、新潟牝馬S勝ち馬・ウラヌスチャームなどがいる。
この骨っぽいメンバーを抑えて、コースが違っても連覇を達成出来るのかラッキーライラック!?
ここで、古馬に解放された1996年以降に同レースを連覇した馬を紹介しよう。
1998、99年連覇「メジロドーベル」
騎手の吉田豊にとって、初GⅠ勝利となった馬。
牝馬クラシック初戦の桜花賞は2着だったが、その後のオークス、秋華賞を勝って2冠を達成。古馬になってから、エリザベス女王杯2連覇を達成し、GⅠ通算5勝も挙げた名牝。
2003、04年連覇「アドマイヤグルーヴ」
母がGⅠ2勝のエアグルーヴのため、早くから素質を買われてデビューするも、クラシックでは勝つことが出来なかった。
それは同世代の中に牝馬3冠を達成した、スティルインラブがいたためだ。しかし、そのスティルインラブを破って、掴んだ初GⅠがエリザベス女王杯であった。翌年もエリザベス女王杯を勝利して連覇。その翌年の2005年に引退。
引退後は、繁殖牝馬として、ダービー馬ドゥラメンテを輩出するも、2012年に急死。
2010、11年連覇「スノーフェアリー」
英オークス、愛オークスを制覇するなど、世界を股にかけ活躍。GⅠ6勝を挙げたイギリスから来た刺客。
エリザベス女王杯の発走は、11月15日 阪神競馬場 11レース 15時40分予定。
公開日:2020.11.13